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「平林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平林の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片信」より 著者:有島武郎
三上於菟吉《みかみおときち》氏も書いておられたが僕はその一部分より読まなかった。平林初之輔氏も簡単ながら感想を発表した。そのほか西宮藤朝氏も意見を示したとのこと....
高山の雪」より 著者:小島烏水
で見受ける、赫《あか》く焦げた熔岩とは思えないので、道者連は真石と称えているが、平林理学士に従えば、橄欖《かんらん》輝石富士岩に属しているそうだ。この熔岩の上を....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
は優等生文学と落第生文学というような妙な区別とも関係があるらしい。島木は優等生で平林彪吾は落第生だというのだ。軽風俗文学は落第生文学になるわけだ。妙な比較だが、....
中西氏に答う」より 著者:平林初之輔
讀んで「何というブルジョア的な口吻だろう!」と概括的な第一矢を投げつけ、次に僕(平林)が「ブルジョア的眼光をもつて今の社會運動を見て」いるものと斷定し、「僕等(....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
岩の蔭へ眼を落としたら、一式小一郎と君江の姿を、見て取ることが出来ただろう。 「平林平林、何をしている。さあさあ早く追っかけよう」大岩の向こうから声がした。一ツ....
文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
雑誌を送ってよこしていました。――世田ヶ谷の奥に住んでいました時、まだ無名作家の平林たい子さんが紅《あか》い肩掛けをして訪ねて見えました。その頃、私におとらない....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
まして、伊豆国韮山郡代官太郎左衞門の支配、同組下五ヶ村名主|兼勤の森大藏の下役頭平林勘藏という者が罪人一同を預かり、翌日罪状と引合せて、それ/″\牢内に入れ置く....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
はこれはまだ新しいことであります。去年の十一月のことであります。野火止という所に平林寺というお寺がありまして、そこに大休という人があります。これは私のみるところ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
決して幸福とはいえるものではなかった。ここでは後に帝大教授となった加藤正治(当時平林)氏など同級で、また先輩としては木下尚江氏、大場又二郎氏などを知り、ことに木....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
悪人ジャーナリズムの話平林たい子 おどろいた。胸を打たれてまとまった感想も浮かんで来ない。かぞえてみ....
「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
いる。この時にあたって、本格探偵小説の元祖ともいうべき「マリー・ロオジェ事件」が平林氏の忠実にして流暢なる翻訳によって「新青年」に紹介されたことは欣喜に堪えぬと....
採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
そこは少し小高くなっていて、前の方に大根畑が展開している。三町ばかり遠くに紅葉の平林があって、その横に芒野が続いている。 ここは、障害物がなくて理想的だ、と斜....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
だんととのってくる。『婦人サロン』が生まれる。みんなリベラルな婦人のグループだ。平林たい子はもう下り坂になったという話をよく聞くが、私は彼女の全盛時代をよく知ら....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
。明くれば天長節、満空一点の雲もない好天気だ。裏の滝壺で顔を洗う、握飯を腰にして平林道の峠を上る、幾十折、雑木を抜けると焼畑がある。また林に入る。暑さに苦しみな....
探偵小説と音楽」より 著者:野村胡堂
たことであろうか。 先に掲げたヴァン・ダインの「カナリア殺人事件」を訳した、故平林初之輔氏の訳文にも、ささやかな手ぬかりがあり、あの驚く可《べ》き物識《ものし....