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「平民主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平民主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
国の政治家の内幕を能く穿った者で、文章の美しい事は非常で有る、大体の目的は米国の平民主義の共和政治とを嘲り暗に英国の貴族制度と王政とに心を寄せた者だ、此の様な書....
近時政論考」より 著者:陸羯南
より来たれり、しかして甲は平等を主として乙は自由を主とす、甲は現時の階級を排して平民主義に傾き、乙は在来の秩序を重んじて貴族主義に傾く、もって両論派の差違を見る....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
必然にイコールであることに注意せよ。) されば浪漫派の運動は、貴族主義に対する平民主義の主張であり、形式主義に対する自由主義の絶叫だった。それは芸術と文化に於....
沈黙の塔」より 著者:森鴎外
。Strindberg は伯爵家の令嬢が父の部屋附の家来に身を任せる処を書いて、平民主義の貴族主義に打ち勝つ意を寓した。これまでもストリンドベルクは本物の気違に....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
するので、君公に近侍の家職の人達などは、いささか眉を蹙めたが私などは反動的に随分平民主義の態度を執ったのが今から思えば可笑しい。 その少し以前藩庁の建っていた....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
も、共に膝を交えて韻事を楽しんでいるように見えるけれど、その実はなかなかそんなに平民主義の徹底したものではなく、階級の障壁をばあくまでも取り除くまいとつとめた。....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の中にぎっしりつめ込まれて、眠ろうとて肱《ひじ》をつく余地も得られなかった――(平民主義をもって知られてるフランスの鉄道会社は、富裕でない旅客からつとめて特権を....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
『国民之友』は殆んど天下の思想界に号令する観があった。二葉亭もまた蘇峰が高調した平民主義に共鳴し、臂を把って共に語る友と思込んで、辞を低うし礼を尽して蘇峰を往訪....
将来の日本」より 著者:新島襄
まびらかに古今の沿革に徴し、いやしくも天意の存するところ、万生の望むところ、早晩平民主義をもって世界を一統すべくこれに抗するものは亡び、これにしたがうものは存し....
世界の変革と芸術」より 著者:和辻哲郎
くことができる。あるいは、つかねばならぬ。生来の芸術家はこの種の人である。いかに平民主義が栄えても、天与の才に対する尊敬の念は失わるべきでない。――この点を明ら....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
徒が次第に貴族的になっては、エタを賤しとしてこれを近づけなくなる。貴族宗に反して平民主義の旗幟を天下に翻えし、これらの賤者を摂取して捨てなかった真宗の人々までが....