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平治の乱
「平治の乱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平治の乱の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
あくまでも狡獪《こうかい》なる態度を取って、前度の乱にはつつがなく逃れたが、後の
平治の乱には彼が正面の敵と目指された。彼は逃れない運命を観じて、みずから土の中に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
物語』に「この虎と申す遊君は母は元来平塚の者なり、その父を尋ぬれば去《さんぬ》る
平治の乱に誅《ちゅう》せられし悪右衛門督信頼卿の舎兄|民部少輔《みんぶのしょう》....
「花吹雪」より 著者:太宰治
たいてい酒飲みである。頼朝だって、ただ猜疑心の強い、攻略一ぽうの人ではなかった。
平治の乱に破れて一族と共に東国へ落ちる途中、当時十三歳の頼朝は馬上でうとうと居睡....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《あげひばり》を見て歎く時代が来ないと誰が保証する。更に遡《さかのぼ》って、保元
平治の乱となり、両六波羅の滅亡となって、堂塔伽藍《どうとうがらん》も、仏像経巻も....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
たがいにいましめ合って居たので代のみだれもなかったけれ共保元の乱に為義が斬られ、
平治の乱の時に義朝が誅せられたあとは末の源氏があると云っても名許りで或は流れて居....
「俊寛」より 著者:倉田百三
俊寛 わしはこの思いつきにふるえる。信頼の怨霊が成親殿にのりうつったのだ。あの
平治の乱に清盛に惨殺された信頼の怨霊が。 成経 あゝ呪われたる父よ。(よろめく)....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、群小の才人はこの時代転換の風潮にのって、猟官運動に狂奔する。そこの隙へ、保元・
平治の乱で自己の力量に目醒めた平家が、西国の富裕な地盤にものをいわせて、無理おし....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
お、わが世の春を夢みる藤原貴族の公達ばらの不平などによって、三年後には、もう次の
平治の乱が、目前に、いぶっている。(二五・一二・三) * 保元の....