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平癒
「平癒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
平癒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
気がかりであった。綾衣はすぐに遣手《やりて》のお金《きん》を浅草の観音さまへ病気
平癒の代参にやった。その帰りに田町《たまち》の占い者へも寄って来てくれと頼んだ。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ことをするんだそうです」 「どんな祷りをするんだろう」 「やっぱり家運繁昌、病気
平癒、失せもの尋ねもの、まあ早くいえば世間一統の行者の祈祷に、うらないの判断を搗....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
人者の子か、貧しい手習い師匠の娘などであろうと、おきぬ等は想像した。娘は父の病気
平癒のために観音さまへ日参しているというだけのことを話して、自分の住所も姓名も名....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ている。何かの願掛けをする者は、まずその古い面をいただいて帰って、願望成就か腫物
平癒のあかつきには、そのお礼として門番所から新らしい面を買って奉納し、あわせて香....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は何かの法をおこなうと、長さ幾丈の大蛇が門前に死んで横たわって、女の病いはすぐに
平癒した。 また、大樹があって、人がその下に止まると忽ちに死ぬ、鳥が飛び過ぎる....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
ざるべき、追々快方に赴き、初めてお辰は我身の為にあらゆる神々に色々の禁物までして
平癒せしめ玉えと祷りし事まで知りて涙|湧く程|嬉しく、一ト月あまりに衰こそしたれ....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
月を浮かべていた。その明月の水で眼を洗えばなるほど眼は清浄であり、眼病はたちまち
平癒するように思われた。私は河岸へよせる水に足をつけて眼を洗ったこの美しい行事を....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
を守護して上げたい気分になるのでした。 斯う言った御礼詣りに亜いで多いのは病気
平癒の祈願、就中小供の病気
平癒の祈願でございます。母性愛ばかりはこれは全く別で、....
「葛の葉狐」より 著者:楠山正雄
います。恐れながら、陛下のお病は侍医の方々や、わたくし共の丹誠で、もうそろそろ御
平癒になる時になっておりました。そこへ折よく童子めが来合わせて、横合いから手柄を....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
の誤りは一字もなおさず、記事中の姓名だけを取換えて一篇にまとめてみた。書名は本人
平癒後自ら題したもので、そのまま用いた。七年四月二日しるす。 一....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
」と宗匠、心配した。 「いや、大した事でも無い。少しの間、休息致しておれば、じき
平癒致そうで……どうか身に構わず行って下さい」 「でも、御前がお出でが無いのに、....
「妖怪学」より 著者:井上円了
るものにして、すなわち人の信仰をもととするものなり。例えば、人をしてその病の必ず
平癒するを信ぜしむれば、精神作用の妨害を除きて、そのもとに復する自然の性を養成す....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
をなおす力があるのではなくして、そのものが人に信仰力を与えて、その信仰力によって
平癒するのであります。また、かの人相見もしくは売卜者が、その人相を見てその吉凶禍....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
死生をたずねたれば、『死すべし』と答え、軽症のものの全快をたずねたれば、『不日に
平癒に帰すべし』と答えたり。そのつぎに、私もコックリにむかい、『自身の家に客あり....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
目考』による)によるに、夙の者の祖|弓削浄人が、散楽俳優をなして春日神に父の白癩
平癒を祈った。これが「申楽翁三番叟」の起原であるといっている。これを夙というのは....