平皿[語句情報] » 平皿

「平皿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

平皿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生きている腸」より 著者:海野十三
ける腸《はらわた》に対する愛称であった。 そういって吹矢が、砂糖水を湛えてある平皿のところで手を鳴らすと、チコはうれしそうに、背(?)を山のように高くした。そ....
○○獣」より 著者:海野十三
像室にもぐりこんだ。 それから二、三十分も経ったと思われるころ、三ちゃんは水洗平皿に、黒く現像のできたフィルムを浮かして現れた。 「おい三ちゃん、どうだったい....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
て、下の火力が衰えないようにされている。羊の肉は薄く切って、径十五センチぐらいの平皿に河豚の刺肉のように並べてある。それを一切ずつ箸でとって、ぐらぐら沸立ってる....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
署にも備えてある。そして必ず、鋸屑《のこくず》がいっぱいはいってる黄楊《つげ》の平皿と、赤い封蝋がいっぱいはいってるボール箱とが上にのっている。それは官省ふうの....
紫の壜」より 著者:豊島与志雄
ップにあけて、そのままちょっと掌でコップを覆って押さえた。 彼女はチーズの缶と平皿とを食卓の上に並べ、前からあったピーナツや焼海苔の皿を片方へ押しやり、ナイフ....
廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
あ、よこしなさい。 双葉 (かまわず、食器――と言っても簡単な、七組ばかりの椀と平皿と箸だけ――を食卓の上に並べながら)だったら、叔父さん、すみませんけど、畑か....