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年令
「年令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年令の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「瀞」より 著者:佐藤垢石
、世を呪う人も現われてこよう。しかし、その鏤刻琢磨の間に進歩がある。そして、ある
年令に達すると、つね日ごろ物に怠らなかった人にのみ、幼きときに我が心に映し受けた....
「好意」より 著者:豊島与志雄
彼は思案に余って二日間もぼんやりしてた揚句、ふと吉岡のことを思いついた。吉岡とは
年令も少し遠いし境遇も非常に違うし、単に画家と美術愛好家というだけの交りで、金銭....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
しょう。」 「困るねえ。一々説明をつけなくちゃ、話が通じやしない。僕の言うのは、
年令のことじゃないよ。精神のことだよ。人の精神には、成年者と未成年者とがある。そ....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
を運命に任せたような落付きで、中江家に家事の面倒をみながら寄食してるのであって、
年令より老けて四十歳ぐらいには見え、万事おっとりして善良で無口だった。中流階級の....
「非情の愛」より 著者:豊島与志雄
て、蝋燭が二本ともされ、香が焚かれていた。 照顕さまの神子は、四十とも五十とも
年令の見分けのつかない女で、細面で色が白く、眼を半眼に開いているというより細めて....
「古井戸」より 著者:豊島与志雄
いもののように思えてきた。 日に焼けた浅黒い、いつも陰欝な没表情な額、さほどの
年令でもないのに、ぽつぽつ白いのの見える五分刈の荒い頭髪、時によって妙に濁ったり....