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「年年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年年の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野分」より 著者:夏目漱石
「友達って別に友達なんかありゃしない。同級生はみんな散ってしまった」 「だって毎年年始状を御寄《およ》こしになる足立《あだち》さんなんか東京で立派にしていらっし....
厨房日記」より 著者:横光利一
ら聞かされると、梶はまたそれも喜んだ。彼はこのような子供が今日本に充満していて、年年歳歳それぞれ成長しつつあるところを考えると、これらの子供が何をやり出すか計り....
ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
《アール》某々が下賜された土地(ロンドン市中央よりほぼ一時間)小住宅とともに十五年年賦で分譲する。希望者は事務所へ照会せよ。 ホワイト・チャペル通の交叉点を過....
私の経過した学生時代」より 著者:夏目漱石
体の年数から云えば前と聊《いささ》か変りはないが、予備門|丈《だ》けでいうと、一年年数が殖《ふ》えたことになり、その予備門五年をも亦《また》二つに分ち、予科三年....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
があって、その土地は、それぞれの小さい区分に分けられて、名主が管理して、領主に毎年年貢を現物で納めた。つまり米、麦、その他直接生産物で納めた。明治になって廃藩置....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
た形だ。」 と真顔で言う。 「飛んだ事をおっしゃりませ、田舎でも、これでも、長年年期を入れました杉山流のものでござります。鳩尾に鍼をお打たせになりましても、決....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
皇以来平均三年半に一回の大地震に逢うことになっている地震国に、七千万の人間がいて年年人口の過剰に苦しんでいるとは嘘のようである。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
けたという次第です。常識の補給にこんな話も致します。栄さんが鷺の宮へ家を建てて十年年賦で一万数千円だそうですが、制限内の三十坪何合で家をみるとしゃくにさわるから....
ジャックと豆の木」より 著者:楠山正雄
で、のらくらむすこをかかえた上に、このやもめの人は、どういうものか運がわるくて、年年ものが足りなくなるばかり、ある年の冬には、もう手まわりの道具や衣類まで売って....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
校に通う一人の少女があった。間もなく卒業したと見えて姿を見せなくなったが、私は後年年不惑を過ぎミュンヘンの客舎でふとその少女の面影を偲んだことがある。あるいは目....
南国太平記」より 著者:直木三十五
を明かしてもよい。存じておろう、浜村孫兵衛。わしが、大阪町人からの借財を二百五十年年賦ということにしたのは、この浜村の智慧を借りたのじゃが、それが訴訟になっての....
向嶋」より 著者:永井荷風
に関してこの詩集中の一律詩を引用しておられたのを、わたくしは記憶している。それは年年秋月与春花 〔年年《ねんねん》 秋《あき》の月《つき》と春《はる》の花《はな....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。ただ、終日船中にありて硝石運載を見る。 更無、智北連山悉禿頭、満地富源只硝石、年年輸山幾千舟。 (さらに一本の草も吟詠の人の目に触れることもなく、チリの北の連....