年式[語句情報] » 年式

「年式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年式の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蟹工船」より 著者:小林多喜二
海道には「移民百姓」がいる。「北海道開拓」「人口食糧問題解決、移民奨励」、日本少年式な「移民成金」など、ウマイ事ばかり並べた活動写真を使って、田畑を奪われそうに....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
ン鍾馗大臣の失業したみたいな吾輩が納まり返っているんだから、何の事はない一九三五年式大津絵だろう。 その一団を乗せた流線型セダンが音もなく辷り出すと、吾輩は急....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
文芸と科学との内容的な精髄上の連帯関係を覚らないような、文芸や科学に対する文学青年式な迷信が、清算されたのであった。 だがこう云っただけでは問題は決して片づか....
源氏物語」より 著者:紫式部
ら、はなやかな音楽の遊びを行なうことはなかったのである。 兵部卿の宮は、もう成年式も済んだ以上、何も結婚を延ばす理由はないとお言いになって、熱心に源氏の同意を....
源氏物語」より 著者:紫式部
る香をばつつめど というのであるらしい。 「少し物好きなようですが、一人娘の成年式だからやむをえないと自分では定めまして、こうした騒ぎをしているのですが、ほめ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
久しぶりでききます。きのうはトラックが七十台うちの前を通ってゆきました。うちのは年式が古すぎて徴用にならないのです。うちの方はいろいろ余り無理しないで、やれると....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
女のように大きな靴と黄いろい靴下をはいていた。バティスティーヌ嬢の長衣は一八〇六年式の型で、胴が短く、裾《すそ》が狭く、肩襞《かたひだ》のある袖で、ひもとボタン....
映画雑感(Ⅴ)」より 著者:寺田寅彦
ーリーはこの頂点へ導くための設計であるように見える。一九〇九年型の女優が一九三四年式のぴちぴちした近代娘に蝉脱した瞬間のスリルがおそらくこの作者の一番の狙いどこ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
大小を腰に差したまま、眼を吊り上げて演壇に立った。見たところどうしても、明治四十年式の社会主義者そっくりである。 賀川市長は大塩平八郎氏を議場に紹介した。 「....