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「年末〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年末の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
弓町より」より 著者:石川啄木
き》には戯曲となる。詩とそれらとの関係は、日々の帳尻《ちょうじり》と月末もしくは年末決算との関係である。)そうして詩人は、けっして牧師が説教の材料を集め、淫売婦....
家霊」より 著者:岡本かの子
が、積り積って百円以上にもなったからは、この際、若干でも入金して貰わないと店でも年末の決算に困ると説明した。 「それに、お帳場も先と違って今はお嬢さんが取締って....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
当時は相当に賑やかいと思っていたのであるが――人通りもまた少なかった。 それが年末から春初にかけては、俄かに景気づいて繁昌する。平日がさびしいだけに、その繁昌....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
た。 「少からず煩いな、いつからだね、そんな事のはじまってるのは。」 「初冬から年末……ははは、いやに仲人染みたぜ……そち以来だそうだ。」 「……だそうじゃ不可....
獄中消息」より 著者:大杉栄
と思う。お困りの際だろうが、何とかして買ってくれ。『帝国文学』は許可になった。本年末にいろいろ読み終えた本の郵送をする。 やがて二人出る。村木はそうでもないよ....
孔乙己」より 著者:井上紅梅
、たちまち手を支えて這い出した。 それからずっと長い間孔乙己を見たことがない。年末になると、番頭さんは黒板を卸して言った。 「孔乙己はどうしたろうな。まだ十九....
故郷」より 著者:井上紅梅
わたしは日々に新年の来るのを待ちかねた。新年が来ると閏土も来るのだ。まもなく年末になり、ある日の事、母はわたしを呼んで 「閏土が来たよ」と告げた。わたしは馳....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
同一の針金にも、また同一の針金の同一の部分にも作用する」と。 これらは一八三四年末にまとめて、翌年一月になっている。 それからまた電池) かように、初めか....
画道と女性」より 著者:上村松園
ような懇切なお話もあったので、ふと私はその当時|巴里展覧会に出品している作品で、年末までには戻って来るはずになっている二曲片双の屏風を思い浮かべました。それは、....
年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
ど抛擲されてしまうような始末を招来したので、その混雑を防ぐために、明治三十九年の年末から年賀郵便特別扱いということを始めたのである。 その以来、年賀郵便は年々....
越年」より 著者:岡本かの子
年末のボーナスを受取って加奈江が社から帰ろうとしたときであった。気分の弾んだ男の....
快走」より 著者:岡本かの子
ンニングをするなんて、よくよく屈托したからなんだろう。俺だって毎日遅くまで会社の年末整理に忙殺されてると、何か突飛なことがしたくなるからね。それより俺は、娘の友....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
事だろうとのみ込んで、うんうんと空返事をして別れたが、あとで中野君にきくと、この年末の数日を、釧路くんだり迄ただ山の中を引張り廻されに行ったようなものだ。全く市....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
った外交政策をもってアジアにのぞんでいるのが岸内閣の外交政策であります。それは昨年末とくに日米軍事同盟の性格を有する日米安保条約の改定と強化をし、更に将来はNE....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
昨年の末感ずるところあり、京都で御世話になった方々及び部下の希望者に「戦争史大観」を説明したい気持になり、年末年始の休みに要旨を書くつもりであったが果さなかった。正月に入って主として出張....