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「年次〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

年次の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
いた」 と叫んだ。其は庭の片隅に、坊主になる程|伐られた若木の塩竈桜であった。昨年次郎さんが出京入学して程なく、次郎さんの阿爺が持って来てくれたのである。其時は....
とも喰い」より 著者:本庄陸男
。その妹は尋常を出るとすぐ金に換えて町にやった。そうしてがつがつ生命をつなぎ次の年次の年と考えていたが、今年は最早や遣り切れなかった。夏がおそく蒔付けが晩れた。....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
年(一九三五年)は初頭から能動精神、行動主義文学の討論によって、活溌に日本文学の年次は開かれたのであるが、前年、これらの生活的・文学的動議が提出された当時から、....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
は不可能であるが、逆に又、文化を記録するためでないならば、学術乃至科学に就いての年次的記録はその意義の大半を失うだろう。 地理的制限の上から云えば、この概観は....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
です。世間でサイドカーというもの。伝令づきの由。それに中隊長三人のうち二人は、同年次であった由、又伍長、軍曹などいずれも達ちゃんの教育を受けた初年兵であったそう....
次郎物語」より 著者:下村湖人
した。むろん、永遠とか、運命とかいうようなことを、はっきりと意識する力は、まだ少年次郎にはなかった。ただ、彼には、ふだんとちがった、厳粛な淋しさがあった。そして....
次郎物語」より 著者:下村湖人
が、今後も、これまでどおり彼の身ぢかにいて、彼を見守ることが出来さえすれば、「青年次郎物語」とでもいったようなものを書いて、その報告をしたいと思っている。しかし....
次郎物語」より 著者:下村湖人
が、言うまでもなく、青年期の生活は、青年期だけで独立してはじまるものではない。青年次郎の生活を準備したものは、まさしく少年次郎であった。少年次郎の生活は、ちょう....
芸術の人間学的考察」より 著者:中井正一
る。それらのものの見かたは個性的とはいいがたい。なぜなら、それは常に標準性をもち年次的な類型性をもっているからである。われわれはこれをあらわされた性格とよんでい....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ある。彼は九箇年に関して表を与えているが、その中から次の例を引いている。 /年次/結婚/出生/死亡 凶年/一七五七年/一八、七九九/八一、八七八/六九、〇五....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
。その気根の大なるは東西古今に倫を絶しておる。もしただ最初の起筆と最後の終結との年次をのみいうならばこれより以上の歳月を閲したものもあるが、二十八年間絶えず稿を....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
り制作の年号を記する事|甚《はなは》だ稀なる浮世絵に向つて、悉《ことごと》くその年次を穿鑿《せんさく》し出しぬ。彼はこの方法によりて、春信が最終の制作を以て確乎....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
アン宗は、当時日本に流行するの勢力ありしも、西洋にては最も勢力なき宗旨にして、近年次第にその信徒を失うという。その英国中にあるもの、礼拝堂三百四十五カ所、僧侶三....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
───────┬─────────┬─────────┬─────────┐ │年次 │ 輸出 │ 輸入 │ 総計 │ ├....
望郷」より 著者:服部之総
のは、札幌とともに北海道開発がはじまったのが明治四年からだったという、そのような年次の若さよりもっと根本的な事情があるはずである。このたび北大の高倉新一郎《たか....