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年級
「年級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
年級の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
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もうかれこれ十年ばかり以前、自分がまだある府立中学の三
年級にいた時の事である。自分の級に英語を教えていた、安達《あだち》先生と云う若い....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
猫《ねこ》の足かと思っていれば、そよ風だったりするたぐいである。
ある時彼は二
年級の生徒に、やはり航海のことを書いた、何とか云う小品《しょうひん》を教えていた....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
うけれど、顔の方じゃ大した評判の無い学校だから、馬鹿にしていたが驚いたね。勿論五
年級にゃ佳いのが居ると云ったっけが、」 「じゃあその教頭、媒酌人も遣るんだな。」....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
台の引出の隅に残った猿屋の小楊枝の尖で字をついて、膝も崩さず母親の前に畏って、二
年級のおさらいをするのが聞える。あれだから母親は本当にしないのだと、隣近所では切....
「迷信解」より 著者:井上円了
べし。 明治三十七年七月講述者誌 『国定小学修身書』を案ずるに、尋常小学第四
年級用第十五課に「迷信を避けよ」との一課あり、また、高等小学第二
年級用第六課に「....
「妖怪研究」より 著者:井上円了
いは特別に館外員講義相設け、講述いたすべく候。 出典 『哲学館講義録』第一期第三
年級第五号、明治二三(一八九〇)年二月一八日、一頁。....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
正月の休みの間に探し歩いた、猿楽町の東京学院へ(今はもうないようだが)、中学校五
年級受験科というのにはいって、毎日そこから通うこととなった。そこでは僕は自分の学....
「黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
どの教授法が述べられ、そこには黒板の使用法も詳しく説かれている。例えば第八級(一
年級の前半)の習字については、 「五十音圖ヲ用ヰ、書法ヲ説キ明シテ塗板ヘ書シ、生....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
を載せた。白帆会の発行部委員を勤め一カ月も欠かさず何か書いた。私が入学した時は四
年級であった。私は入学せぬ前から従兄が持って帰った「巴峡」という校友会誌で霧村君....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
い奴がありましてね、そいつはある名士の息子なんですが、少し低能で二十いくつかで四
年級だったのです。そいつが時間中に小林先生に娘さんの御病気は何ですかと大きな声で....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
一 私が人工心臓の発明を思い立った抑ものはじまりは、医科大学一
年級のとき、生理学総論の講義で、「人工アメーバ」、「人工心臓」の名を聞いた時でし....
「メデューサの首」より 著者:小酒井不木
T医科大学の四
年級の夏休みに、わたしは卒業試験のため友人の町田と二人で伊豆山のS旅館に出かけま....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
第二投手でもあのヘナチョコの倍も速いや」 「なるほど、速い。そろっているな。超少
年級。プロ級じゃないか」 「バカ云ってらア」 長助チームは第二投手も全然うてず....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
なっていたのである。 宝鏡先生と彼との関係は、それ以来少しも発展しなかった。一
年級の終りまでは、――といっても、事件後僅か一ヵ月あまりだったが、――教室でおた....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
こしさがったところに、校章のバッジをつけた紅いリボンがさがっており、そのすぐ下に
年級を示す4の字が小さく金色に光っていたが、次郎はそれに眼をうつしたきり、やはり....