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幼主
「幼主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幼主の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
う御懇篤な御依頼の書状が到着いたしました」と、言上した。家老たちは、今までにその
幼主の意志を絶対のものにする癖がついていた。 それが、今日は家康の叱責を是非と....
「運命」より 著者:幸田露伴
て顧命を受けたる者は、実に帝と殷となり。太祖顧みて殷に語りたまわく、汝老成忠信、
幼主を託すべしと。誓書および遺詔を出して授けたまい、敢て天に違う者あらば、朕が為....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
やってください。」 と呼んだ。 馬籠の宿ではその日より十日ほど前に、彦根藩の
幼主が江戸出府を送ったばかりの時であった。十六歳の殿様、家老、用人、その時の同勢....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
も日夜京都に奔走して国を顧みるいとまもない。その隙を見て心を幕府に寄せる重臣らが
幼主元千代を擁し、江戸に走り、幕軍に投じて事をあげようとするなどの風評がしきりに....
「三国志」より 著者:吉川英治
、曹操の大軍は刻々南下して、 「はや宛城に近し!」 とさえ聞えてきたのである。
幼主と蔡夫人を主座に仰ぎ、蔡瑁、※越以下、宿将群臣たちは日々評議に余念なかった。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
均衡するほどな戦後人気を、俄に武士間に醸し出している。 高氏の意をおびて、その
幼主の補佐にくだって来た細川すらも、 「はて?」 と、小首をかしげたほどだった....