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幽閉
「幽閉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幽閉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予報省告示」より 著者:海野十三
の赤道附近の海中に怪賊団あり、従来行方不明なりし人々は海底の船艙の如きものの中に
幽閉せられて居ることが明かとなった。 当時、世界戦争中ではあったが、その戦争中....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れようとする。殊に近代の科学は何の容赦もなく、如何なる場合にも抵抗しない彼女を、
幽閉の憂目にさえ遇わせようとした。抵抗しないという美徳を逆用して人は彼女を無視し....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
擁している大人連の怒りを買うことであって、それは不利益だ。そこで漢青年を、ソッと
幽閉して置くことになったのだ。それも普通の方法では、漢青年の疑惑を避けることがで....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
軍事的施設ヲ作リツツアルモノノ如シ。 予ハ彼等ノ小屋ノ一室ニ予ノ案内人ト別ノ室ニ
幽閉セラレタリ。予等ノ所持品ハ没収サレタリ。予ノ室ハ倉庫ノ一部ナリ。セメント樽多....
「蠅男」より 著者:海野十三
ってから、大胆にもこの宝塚にひきかえしたのだった。そして彼は多分池谷別邸のなかに
幽閉されていたろうと思われる糸子に麻酔剤を嗅がせた上、このトランクに入れ、それを....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、最も疑われてよい人物であることは勿論である。
十一、押鐘津多子が古代時計室に
幽閉されていた事
これこそ、まさしく驚愕中の驚愕である。しかも、法水が死体とし....
「春昼」より 著者:泉鏡花
でも此処は、蛄が鉤闌の下に月に鳴く、魏の文帝に寵せられた甄夫人が、後におとろえて
幽閉されたと言うので、鎖阿甄。とあって、それから、 夢入家門上沙渚、 天河....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
にそれをパリへ留学させる。そして毎月幾分の金をやってどこかのホテルの一室に一生を
幽閉同様にして置く。 その一人に、パリでそっと会う筈にしていたが、やはりいろん....
「超人間X号」より 著者:海野十三
っているのです。ああ、谷博士は、怪人のために病院から連れだされ、研究所の最地階に
幽閉《ゆうへい》され、どんなに苦しめられていることでしょうか。博士が責めころされ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
ているんじゃないんですの」 春部にとっては、その方が気懸りだった。田川がこれに
幽閉されて、あの奏楽を指揮しているのではなかろうか。 「ふしぎだ。この建物の中に....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
。 僕は、囚人に成り下ったような気がした。 驚愕 正六面体の部屋の中に
幽閉された僕は、それから二時間あまりを、地獄の生活とはこんなものかと思う程のなさ....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
くら泣いたってそりゃ駄目さ。」 しかり親仁のいいたるごとく、お通は今に一年間、
幽閉されたるこの孤屋に処して、涙に、口に、はた容儀、心中のその痛苦を語りしこと絶....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
しけい》は上刑である。次に必要なものは生殖器である。それゆえに宮刑《さおきり》と
幽閉《へいもん》は、これもまた人を十分威嚇するに足る罰である。※《かみきり》に至....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
スタッフの道化面を冠った一人の男が、郊外ヘルマンスコーゲル丘のハプスブルグ望楼に
幽閉されていると云うのです。 そうなって、重大な国家的犯罪者らしいものと云えば....
「活人形」より 著者:泉鏡花
代り翌日ッから御大尽だ。どれ、ちょびと隠妾の顔を見て慰もうか。とかねてより下枝を
幽閉せる、座敷牢へ赴くとて、廻廊に廻り出でて、欄干に凭りかかれば、ここはこれ赤城....