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広狭
「広狭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
広狭の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
の如く細密を極《きわ》めたものや、子持縞《こもちじま》、やたら縞のごとく筋の大小
広狭にあまり変化の多いものは、平行線としての二元性が明瞭を欠くために「いき」の効....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
もない瓦礫となって、徒らに人類進歩の妨げになるだろう。このような事象は、その大小
広狭の差こそあれ、私達が幾度も繰り返して遭遇せねばならぬことなのだ。しかも私達は....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
うとも、実質が泥棒であることに変りはない。 又、三人の泥棒が、その縄張り地域の
広狭から、それを公平に分配することを問題にして、喧嘩を始めたらどうであるか。如何....
「運命」より 著者:幸田露伴
今や秦晋燕斉梁楚呉※の諸国、各|其地を尽して之を封じたまい、諸王の都城宮室の制、
広狭大小、天子の都に亜ぎ、之に賜うに甲兵衛士の盛なるを以てしたまえり。臣ひそかに....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
る。このような立場――人々が日常持っている立場概念――に就いてのみ、立場の深浅・
広狭・抽象性・具象性等々が語られることが出来る(前を見よ)。事実、理論の整合から....
「自由主義私見」より 著者:豊島与志雄
何ほど保有してるかの問題である。自由主義のあらゆる運動の強弱は、生活の自由の面の
広狭に正比例する。 「学芸自由同盟」の創立も、恐らくは、現時の吾々の生活に自由の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
をも幾度か通ってきたのである。だれでも監獄にはいったことのある者は、脱走の場所の
広狭に応じて身を縮めるの術を知っている。病人が生きるか死ぬかの危機にとらわれてる....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
本はその商売の種類と奥行の深浅によって一様に定め難いものであるが、おおむね間口の
広狭に従って、資本の多寡を定むるも差支えはないであろう。例えば二間の店ならば二二....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
フクグルミ(ヒメグルミ)の核果の核はその形状すなわち姿に種々な変化があって大小、
広狭、厚薄はもとよりのこと、一方に大いに張り出したオタフク形のものがあるかと思う....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
ブの花は、その構造はアヤメやカキツバタと少しも変わりはない。ただ花の器官に大小|
広狭《こうきょう》、ならびに色彩《しきさい》の違いがあるばかりだ。すなわち最外《....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
州であったり、全諏訪であったり、時には単にその一町村だけであったりしたから、その
広狭に応じてできるだけ実際的の、すなわちその時の聴講者の直接実見・観察のできるい....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
に伝わり、千里の外に及ぶ、演説の益は一席の内に止まり数人の間に限れり、故に利益の
広狭より言えば、素より同日の論に非ず、然れども其の人の感情を動かすの深浅より言え....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
われる現われかたは、時代によって変って来ている。国民の生活は絶えず変化し、知識の
広狭も思想の浅深も、また意欲し志向するところも、常に変化して来た。ただそれらがい....
「歳棚に祭る神」より 著者:柳田国男
て、優良なる若者の中から年男が選定せられることになった。年男の権限は土地によって
広狭がある。それを比較して見ると新年の事務の何であったかがわかる。東京などでは豆....