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「庄司〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

庄司の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
うしょ》を差し上げる次第です。友人の松村と言う男が、塩田カジョー、関タッチイ、大庄司清喜、この三人そろって船橋のお宅へお邪魔した際の拙作に関するあなたの御意見、....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
おろぎが鳴いていた。 父の行綱は今こそこんなにやつれ果てているが、七年前は坂部庄司蔵人行綱《さかべのしょうじくらんどゆきつな》と呼ばれて、院の北面《ほくめん》....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
その家《うち》は穀屋《こくや》で、桝屋とか云ったな」 「家号は桝屋ですが、苗字は庄司というんだそうで、土地の者はみんな庄司と云っています。土地では旧家だそうで、....
自叙伝」より 著者:大杉栄
うが、夜は、その頃四谷の箪笥町に開かれたフランス語学校というのに通った。これは、庄司(先年労働中尉と呼ばれたあの庄司何とか君の親爺さんだ)という陸軍教授が主とな....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
呪の手紙 硝子戸越しにホカ/\する日光を受けた縁側へ、夥しい書類をぶち撒けたように敷散らして其中で、庄司利喜太郎氏は舌打をしながらセカ/\と何か探していた。彼は物事に拘泥しない性質....
安重根」より 著者:谷譲次
無言で慎ましやかに待っているところへ、満鉄総裁中村是公、同理事田中清次郎、同社員庄司鐘五郎を伴い、濃灰色のモウニングに、金の飾りのついた握り太のステッキをついた....
黒百合」より 著者:泉鏡花
て両手を上げて、 「若様どうぞ、そりゃ平に、」とばかり、荒馬を一頭背負わされて、庄司重忠にあらざるよりは、誰かこれを驚かざるべき。見得も外聞も無しに恐れ入り、 ....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
がこんな目に逢うのも独りであるからだと云って、妻になる女を探していると、柴の里の庄司の一人|女子で、大内の采女にあずかっていたのが婿を迎えることになり、媒氏をも....
三甚内」より 著者:国枝史郎
えば三代将軍徳川家光の治世であったが、この頃三人の高名の賊が江戸市中を徘徊した。庄司甚内、勾坂甚内、飛沢甚内という三人である。姓は違っても名は同じくいずれも甚内....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
身上を戒めた上己が塾へ入れることにした。爾来|研磨幾星霜、千葉道場の四天王たる、庄司弁吉、海保半平、井上八郎、塚田幸平、これらの儕輩にぬきんでて、実に今では一人....
剣侠」より 著者:国枝史郎
深い土地だ。源氏の発祥地ともいうべき土地だ。ここから源氏の諸豪族が起こった。秩父庄司、畠山重忠、熊谷次郎直実等、いずれも武蔵から蹶起した武将だ。……がわしにかか....
京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
に住む、安珍という年若い美僧が、熊野詣でに出足した。その途中、牟婁郡で、まさごの庄司清次という男の家に、一夜の宿をもとめた。ところが、その家の娘に、清姫という女....
真間の手古奈」より 著者:国枝史郎
田玄喜という医師がありまして、この里に住居して居りました。女房と申すのがこの里の庄司の、継娘でありましたが、気だての優しい美しい縹緻の、立派な女でありまして、二....
三枚続」より 著者:泉鏡花
お庇様を持ちまして、女の子は撫切だと、呵々と笑う大気焔。 もっとも小僧の時から庄司が店で叩込んで、腕は利く、手は早し、それで仕事は丁寧なり、殊に剃刀は稀代の名....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
たときで、その舞台びらきの二番目に「日高川」が出て、福助の清姫に対して彼は真那古庄司と船頭とを勤めていた。「日高川」の船頭などはやはり彼の専売であった。 その....