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序盤
「序盤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
序盤の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
すぐれたるによって強いだけの話である。 昔、木村名人は双葉山を評して、将棋では
序盤に位負けすると全局押されて負けてしまう、横綱だからと云って相手の声で立ち位負....
「私の碁」より 著者:坂口安吾
とやると、たいがい第一局は勝つことになっている。 つまり私の布石がデタラメで、
序盤にトンマな石ばかり打つから、みんな気の毒がって気をゆるめる。すると唐突に向う....
「桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
ないように思われるんだがね」 「それもあるかも知れませんが、たとえば将棋の場合、
序盤に第一感の働く余地がないようなことも思い合わせてみることができやしませんか。....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
二三日前に、さんざん増田にいじめられたからであろう。二人はすぐに駒を並べだした。
序盤戦はいずれも慎重をきわめ互に、口舌を以て牽制これ努めるという風であつた。 「....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
。名人がさしてもヘボがさしても、この二手しかない。端の歩を突くのは手のない時か、
序盤の駒組が一応完成しかけた時か、相手の手をうかがう時である。そしてそれも余程慎....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
かなかった。 源氏側の“王さま”は、もちろん鎌倉の頼朝である。この“王さま”は
序盤からちっともその位置がうごいていない。つまり、居どころ囲イのかたちだった。 ....