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序開
「序開〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
序開の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
この男なぞは若いが感心に実体《じってい》な好《よ》い男。
私《わたし》が今話の
序開《じょびらき》をしたその飛騨の山越《やまごえ》をやった時の、麓《ふもと》の茶....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
いうのは、こけ勘が相応なんで、その夜なしの貧乏神は縁があったと見えまして、狐床の
序開き、喧嘩以来、寝泊りをしていたんです。 お福ッ子は倒れたなり、突伏していま....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
のではない。) 金碗大輔が八房もろとも伏姫をも二つ玉で撃留めたのはこの長物語の
序開きをするセラエヴォの一発となってるが、日本に鉄砲が伝来したのが天文十二年であ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
から七月号にわたって連載されたのです。 そういうわけで、探偵物語の創作はこれが
序開きであるので、自分ながら覚束ない手探りの形でしたが、どうやら人気になったと云....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んで来て、若い者の顔や手足に降りかかったので、きゃっと驚いて逃げ出した。その噂が
序開きで、それからいろいろの怪談が流行り出したのです」 田町の料理屋小伊勢のせ....
「半七捕物帳の思い出」より 著者:岡本綺堂
から七月号にわたって連載されたのです。 そういうわけで、探偵物語の創作はこれが
序開きであるので、自分ながら覚束ない手探りの形でしたが、どうやら人気にかなったと....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
たのですが、だん/\進んで来て、人情本などを持ち込むようになる。先ず「娘節用」が
序開きで、それから「春色梅ごよみ」「春色|辰巳園」などというものが皆んなの眼に這....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
做なく二人を地から捲き上げてくれます。
そこで荷が軽いだけ早く升れる。
新生涯の
序開だ。ちょっとおよろこびを申します。
面白げなる連中の酒宴
....
「夏の町」より 著者:永井荷風
でまずい食事をする。それらは私にいわせると旅行と称する娯楽の嫌悪《けんお》すべき
序開《じょびらき》である。 先《まず》この急行列車の
序開があった後《あと》には旅....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
《はらばい》になって、しきりに何か唸《うな》っている。大方草稿を書き卸《おろ》す
序開《じょびら》きとして妙な声を発するのだろうと注目していると、ややしばらくして....