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底土
「底土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
底土の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
を中に、壮行を激励する酒宴が賑やかに展開していた。 「ぜひ僕のために、大西洋の海
底土産というやつを持って帰ってもらいたいね」 と鼻の頭を真赤に染めた酔払いの船....
「わが町」より 著者:織田作之助
ら、爆破解体、巨大船の浮上のような大規模なもの)のほかに、築港、橋梁、船渠等の水
底土木作業や水産物の採集などであるが、沈船作業は主として春から夏の頃の凪ぎの海に....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
に白く光っている。 顔には九邇坂の土を、 そこの土は、 上土は赤く、
底土は赤黒いけれど、 中土の、 ちょうど色のよいのを 眉墨にして、 ....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
揚げて、その遠出に驚くのも、こんな時のことだ。 潮の退いた干潟を歩いていると、
底土の巣から這い出したままの潮招蟹が、甲羅に泥をこびりつけて、忙しそうに食物をあ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
る。それが近年は土地利用の型が変って、人里近くにも遊ばせてある場処が出来、それも
底土を切ったり覆したりする故に、追々と彼等の進出が始まり、少くとも都会の周囲では....
「比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
ことが、泥土の放射能の研究で分っている。瑞典《スウェーデン》のペターソン教授は、
底土の深さ五米のところまで、この流星球の存在を確めている。五百万年昔までの流星が....