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店立
「店立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
店立の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「式部小路」より 著者:泉鏡花
車夫でさ。生れてから七転びで一起もなし、そこで通名をこけ勘という夜なし。前の晩に
店立てをくったんで、寝処がない。褌の掛がえを一条煮染めたような手拭、こいつで顱巻....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
借りた屋号の黒い提灯を袖に引着けて待設ける。が、この提灯を貸したほどなら、夜中に
店立てをくわせもしまい。 「おい、……何だ、何だ。」と框まで。 「あ、旦那様。」....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ところへ行って其の事情を訴えて、おまきが素直に猫を追いはらえばよし、さもなければ
店立を食わしてくれと頼んだ。家主ももちろん猫婆の味方ではなかった。早速おまきを呼....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
かりであった。
「いくらか妙に思われますのは、数ヵ月から並びの借家が、いっせいに
店立ちしましたことで、なぜだろうと私たちは噂をしております」
こういう知らせを....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
|利目があったそうでございます。右京殿が御下城の折に駕籠訴を致しましたのは、料理
店立花屋源太郎でございます。さて源太郎は隙を覘って右手に願書を捧げ、 源「お願....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
コリする。
「左膳!」
「なんだ?」
「拙者も貴公に話があって参った」
「まさか
店立《たなだ》てではあるまいな」
「大きに違う。貴公の女弥生のいどころが知れたの....
「魔像」より 著者:林不忘
ゃがんでいたお絃が、ゾッと肩をすぼめて、 「ねえお前さん、こうしていると、夜中に
店立《たなた》てを喰らったようで、どう見ても、あんまりいい図じゃアないね」 ム....