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「店蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

店蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
た。 大通りは彼の店の前から、半町も行かない所にあった。そこの角《かど》にある店蔵《みせぐら》が、半分は小さな郵便局に、半分は唐物屋《とうぶつや》になっている....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
ない、何処へ行くかと、見え隠れに跡を附けてまいりますと、一人は川口町四十八番地の店蔵で、六間間口の立派な構の横町の方にある内玄関の所を、ほと/\と叩くと、内から....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
荒物屋の向っ角――あたしの家の筋向いに横っぱらを見せている、三立社という運送店の店蔵は、元禄四年の地震にも残った蔵だときいていた。左横に翼がついていて木の戸があ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
す。エビス様の絵の団扇《うちわ》を客にだしました。この家は神田小柳町からの大火で店蔵をおとして、主人が気が変になって、四、五年の後店もなくなりました。通油町《と....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
が、時々新らしい迷信が捲起《まきおこ》ることがある。ある時、葛籠屋《つづらや》の店蔵に荒莚《あらむしろ》を敷いた段をつくって、段上に丸鏡と榊《さかき》と燈明をお....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
彼はこうと、自分たちの興味も手つだってよく話してくれた。 小伝馬町の古帳面屋の店蔵《みせぐち》の住居の二階で時折見かける、盲目《めくら》で坊主頭《ぼうさん》の....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
てて、打水をすましてしまうと、何処《どこ》もひっそりしてしまって、大戸をおろした店蔵《みせ》の中では、帳合がすむと通いの番頭さんは住居に帰り、あとは夜学――小僧....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
田舎とちがって白壁の土蔵は、荷蔵くらいなもので、それも腰の方は黒くぬってあって、店蔵も住居の蔵も、黒くぴかぴか光った壁であった。それに、暖簾も紺、長暖簾もおなじ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
開けてまいり、仕合せの事には大火という者が頓とございません、是は家造りが石造或は店蔵に成ったり、又は煉瓦造に成りましたので、マア火事がございましても、焼ける道が....