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度する
「度する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
度するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
一年|前《まえ》の事だ。」
「何年|前《まえ》でも、同じ事だよ。一度した事は、三
度するって言うじゃないか。三度だけなら、まだいいほうさ。わたしなんぞは、この年ま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
舌打ちした。「土地馴れねえ者が独りで出歩くからいけねえ。だが、庄太。同じことを二
度するものじゃあねえな。自然に人に感付かれるようになる」 「お前さんは感付きまし....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
かさないからだ。 琴のおさらいが来月二日にある。師匠の師匠なる大家が七年目に一
度するという大会であるから、家からも三人のうち二人だけはぜひ出てくれという師匠か....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
分に関東海面に警戒警報が出た。「数目標」という。英と一緒に起き出て、まず二人は支
度する。そのうちに関東地方に警戒警報が出た。皆を起こして支度をさせる。また重要物....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
十二時を合図に私しがお膳を持て来るのです、夫が老人の朝飯です、朝飯が済でから身仕
度するが凡そ二時まで掛ります、大層着物を被るのが八かましい人で毎でも婚礼の時かと....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
「渡場からこちらは、一生私が忘れない処なんだね、で今度来る時も、前の世の旅を二
度する気で、松一本、橋一ツも心をつけて見たんだけれども、それらしい家もなく、柳の....
「入梅」より 著者:久坂葉子
ているわけだった。やがておやすみを云い交す声がきこえ、作衛の、寝床へ入ると必ず一
度するあくびとものびともつかぬのがきこえた。私もまもなく、絵筆を片附けて行雄の隣....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
念が清められる……といった絵こそ私の願うところのものである。 芸術を以て人を済
度する。 これくらいの自負を画家は持つべきである。 よい人間でなければよい芸....
「影」より 著者:岡本綺堂
。)宿屋へも泊らずに、夜通し歩くことにしましょう。(リュックサックを背負いて身支
度する。)いや、どうもお邪魔をしました。 重兵衛 わたし達こそ御馳走になりました....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
を慌しく云い聞かせると、一同は眼を瞠って駭いた。何しろ一刻も早く捜査に出ろと身支
度する処へ、塚田巡査も出張した。提灯や松明が点された。 「角川の大旦那が※に攫わ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の仏教的説明の答をしたです。すると尊者はじきに「あなたは何の原因をもって衆生を済
度するのであるか。」「何も私に原因はない。衆生がいろいろの苦しみを受けるからであ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
、高田は殺され悪僕二人は酒を飲みに出行きたれば、時分は好しと泰助は忍びやかに身支
度するうち、二階には下枝の悲鳴|頻なり。驚破やと起って行き見れば、この時しも得三....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
だが、そういう理屈だから、なおのこと、お役は御免を蒙ったほうがいいか? などと忖
度するのはお笑い草である。法官は国家に給を受けている、という理由から、彼の動機は....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
がなくなった。
一廉の事を知っていると云う自惚もなく、
人間を改良するように、済
度するように、
教えることが出来ようと云う自惚もない。
それに己は金も品物も持っ....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
然大びらに行う様になった程の一向宗徒の雅量を以てして、始めてよくこの肉食の徒を済
度することが出来たので、これは彼らにとってまことに幸福な事であった。されば現在特....