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度数
「度数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
度数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
かない方がいいと思い定めた。それで、吉弥を呼べば、うなぎ屋へ呼んだが、飲みに行く
度数がもとのようには多くなくなった。 勉強をする時間が出来たわけだが、目的の脚....
「海底大陸」より 著者:海野十三
うでもあり、また人間の声のようでもある。なにしろ海軍当局――いや、某所で受信した
度数も少ないので、正体なんかハッキリしていない。とにかくきみのあたまのどこかに、....
「光の中に」より 著者:金史良
りゃ……」私はしどろもどろ仕方なさそうに云った。「ここでもいいけれど……」 丁
度数学の授業がひけたとみえて、廊下がどやどやざわめき出した。暫くするとドアにノッ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
客は、黄金メダルの半ぺらを持って、店をでていった。チャンは、受取った紙幣をもう一
度数えるのに熱中していた。 それから七八分あとのことだったが、万国骨董商チャン....
「○○獣」より 著者:海野十三
光は、ときどき息をしていた。ビビビーン、ビビビーンと窓硝子の音が息をするのと同じ
度数で、その大火光もパパーッ、パパーッと息をした。だから敬二は、窓硝子の怪音と東....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
れ、そしてまた元のように金網の入口を閉めた。 「さあ、これでいいでしょう。もう一
度数えてみて下さい。籠の中の鼠は二十匹となりましたぜ」 ワイトマンは再び籠の中....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
に一人ずつ信者をふやす義務があるようにさかんに彼女は級友を勧誘していた。私は二三
度数会へゆき、マザーと話をした。公教要理は滑稽だったし、神父の説教は矛盾していた....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
縦横に通った廊下の、どこかに人の音がして居た。 居ついて十日にもなると、湯に入る
度数もきまって来て、日に四度が、やっとで、あまり湯疲れを感じなかったからだろう。....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
なにしろこの地方は土地が豊かで、住民も従って富貴であったから、わたしたちの興行の
度数もしぜん多くなり、例のカピのおぼんの中へもなかなかたくさんのお金が投げこまれ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ゝくうちに過ぎた。彼は学校をやめ、新しく勤めの身となり、味岡小萩を駅で待ち受ける
度数も少く、ただ、その代り、駅以外の場所で時々は落ち合う機会ができ、そのうちに、....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
知れない。覚悟をきめてからは、毎晩徹夜でこの小説に掛りきりで、ヒロポンを注射する
度数が今までの倍にふえた。何をそんなに苦労するかというと、僕は今まで簡潔に書く工....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
な流行物は格別として、その頃の芝居がとかく世間の評判になりやすかったのは、興行の
度数の少なかったためであったように思われる。全盛時代の新富座ですらも、一年の興行....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
子曰く、襯衣を洗濯せざるものはシナ人にして日本人にあらず。日本人はただ洗濯するの
度数、あるいは欧米人のごとくはなはだしからざるのみ。しかして、日本人は毎日浴湯す....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
の音が聞えて来た。初めは一日に二三度ずつぐらいだったが、日を経るに従ってだんだん
度数を増し、二十二日の夜には三十度にも及んだ。その前から用意のいいものは家の外に....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
かい罫紙で、後の注意という下の欄には――手紙ノ発受ハ親類ノ者ニノミコレヲ許スソノ
度数ハ二カ月ゴトニ一回トス賞表ヲ有スル在所人ニハ一回ヲ増ス云々――こういった事項....