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度縁
「度縁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
度縁の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
聞き流していた名人が、がばとはね起きると、つぶやくようにいいました。 「ただの一
度縁起をかついだことのねえおれだが、――急に年が寄ったかな。ちっと帰りが長引きす....
「古狢」より 著者:泉鏡花
あいにく京の本山へ参詣の留守で、いま一所なのは、お町というその娘……といっても一
度縁着いた出戻りの二十七八。で、親まさりの別嬪が冴返って冬空に麗かである。それで....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
、 半五「こりゃア飛んだことが出来た、何うも弱ったな、何うしよう、縁切と云うと屹
度縁切だからなア、子分に内証で行こうか知らん、何うしよう、困った事だな、口外する....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
まなのでございました。 『俺は古くからこの瀑布を預かっている老人の竜神じゃが、此
度縁あって汝を手元に預かることになって甚だ歓ばしい。一|度汝に逢って置かうと思っ....
「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
っとあるだろう。もうまもなく振袖も見っともなくなったのでわきをふさいでからも二三
度縁組みして十四の時から嫁に行き初めて二十五まで十八所出て来たり出されたりしたん....
「魔都」より 著者:久生十蘭
けでは、とても御承引下さりますまいから、打明けたところを申しやす。諄いようだが一
度縁を切ったとはいいながら、やはり昔の乾分は可愛いんでございます。事情《こと》わ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
分だっけな、一度ちょっと夢のように逢ったのは――」 「いんね、十七でいまの家へ一
度縁づいたけれど、姑さんが余り非道で、厳しゅうて、身体に生疵が絶えんほどでね、と....