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座標
「座標〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
座標の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
染めなければならないあの昼間のT市と同じ市街なのであろうか。否々、これは全く別の
座標の上に立っている別の市街なのだ。 僕は深夜の散歩を好むのあまり、饒舌を弄し....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の端に近い、最前列の椅子を占めたからである。
事実それに、法水が発見した最初の
座標があったのだ。それは、アベルスの「犯罪形態学」の中に挙げられている詭計の一つ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
ンド・ソー・オン。 長、短、長短、合計三十六本の線が春夏秋冬|神祇釈教恋無常を
座標とする多次元空間に、一つの曲折線を描き出す。 これが連句の幾何学的表示であ....
「相対性原理側面観」より 著者:寺田寅彦
外の世界に求めなければならない。 六 自然の森羅万象がただ四個の
座標の幾何学にせんじつめられるという事はあまりに堪え難いさびしさであると嘆じる詩....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
は、すべての現象を空間における質点の運動によって記載しようとした。そのために空間
座標三つと時間
座標一つと、この四つの変数を含む方程式をもってあらゆる自然現象の表....
「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
拡張したものだという事は疑いもない事である。力学はつまり幾何学の拡張である。空間
座標のほかに時を入れれば運動学が成立し、これに質量を入れて経験の結果を導入すれば....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
人の狭いとらわれたごまかしの考えを改造し、過去未来を通ずる大千世界の万象を四元の
座標軸の内に整然と排列し刻み込んだ事でなければならない。夢幻的な間に合わせの仮象....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
してくれたら、興味も効能も幾層倍するであろう。しかるに、その肝心な空間的時間的な
座標軸を抜きにして、いたずらに縹渺たる美辞(?)を連ねるだけであるからせっかくの....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
が多数にあるようである。私のいわゆる全機的世界の諸断面の具象性を決定するに必要な
座標としての時の指定と同時にまた空間の標示として役立つものがこのいわゆる季題であ....
「断層顔」より 著者:海野十三
があらわれた。 その上には七つの曲線が入り交っていた。そして、十二月十二日の横
座標の上に七つの新しい点が見ている前で加えられたが、それは光るスポットで表示され....
「大脳手術」より 著者:海野十三
れる。もちろんこれはまず骨と骨とを一致せしめ、血管、神経などはその後に順番に配列
座標が決定される。それから配列|替えの手術だ。電気メスと帯電器具と諸電極とを使っ....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
っては運動の第一の物理学的規定は、必ずしもその弁証性ではない。ここでは運動は空間
座標と時間軸との比一般として、ただ計量的にのみ定式化され(物理学的にはただ計量し....
「年賀状」より 著者:寺田寅彦
に複雑多様なものであるかを示す模型のようなものである。人情と義理と利害をXYZの
座標とする空間に描きだされた複雑極まりない曲面の集合の一つの切り口が見える。これ....
「カントと現代の科学」より 著者:戸坂潤
間及び空間からなる処の時空世界形象によるのでなければならぬ。而もかかる時空形象は
座標と云うが如き抽象的な概念によって置き換えても何の変りもある筈はない。それ故実....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
線または方程式。五三 需要曲線は同時に供給曲線である。五四 存在量の双曲線。五五
座標軸と存在量の双曲線との間における需要曲線の中間的位置。五六 二商品相互間の交....