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「庸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

庸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
―――――――――――――――――――― こう云う次第だったから、一学期の雇《こよう》期間がすぎて、再び毛利《もうり》先生の姿を見る事が出来なくなってしま....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
らゆる天秤《てんびん》の両端にはこう云う態度をとるべきである。古人はこの態度を中と呼んだ。中とは英吉利語《イギリスご》の good sense である。わた....
二つの道」より 著者:有島武郎
る。 それでどうして二つの道を一条に歩んで行くことができようぞ。 ある者は中ということを言った。多くの人はこれをもって二つの道を一つの道になしえた努力だと....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
文明である。これに対し熱帯文明が王道文明であるかと言えば、そうではない。王道は中を得て、偏してはならぬ。道を守る人生の目的を堅持して、その目的達成のための手段....
自叙伝」より 著者:大杉栄
ッカと火をおこしてくれた。 僕はこの先生に就いて、いわゆる四書の論語と孟子と中と大学との素読を終えた。 先生はまだ二十四、五か、せいぜい七、八の年頃で、そ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
「力囲希咄」を「リキイキトツ」と読むのは、元禄十五年出版の、河東散人|鷯巣が藤村軒の説話を筆録したという「茶話指月集」の読み方によったものである。意味は徳川時....
雛妓」より 著者:岡本かの子
君と見えるまで情を解き放って心を相手に浸み通らせようとする。とかくに人に対して中を得てないわたくしの血筋の性格である。生憎とそれをわたくしも持ち伝えてその一方....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
、彼等こそ、わが民族の躍進を拒み、人類の幸福を見遁してしまうところの軽蔑すべき凡政治家どもです。彼等は、リーマン博士の活躍を阻止するため、あらゆる卑劣なる手段....
軍用鼠」より 著者:海野十三
探偵小説の謎も能うかぎり卑近な常識的な材料を使い、その推理の難易程度もこの辺の中に停め、且つその謎の答が相当センセイショナルなものを……。 「これはいかんうっ....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
ど、到底彼の如くに几帳面なる事能わず、人並みに寝坊をし、人並みに夜更かしをし、凡に日を送るを常としたり。 恒藤は又秀才なりき。格別勉強するとも見えざれども、....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
籠るほどの強情もなく、また門戸を開放する不安もないのだから、これこそはなはだ「中の道」に合するものだと思ってもみた。 「……だから主人公の書斎のドアは、とこし....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
いうは、当時馬琴が戯作を呪う間にさえ愛読というよりは熟読されて『八犬伝』が論孟学や『史記』や『左伝』と同格に扱われていたのを知るべきである。また、この外曾祖父....
四十年前」より 著者:内田魯庵
間に帝都を去るべく厳命された。明治の酷吏伝の第一頁を飾るべき時の警視総監三島|通は遺憾なく鉄腕を発揮して蟻の這う隙間もないまでに厳戒し、帝都の志士論客を小犬を....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
戦中陸軍大尉の資格で糧秣廠に通っていたが、疲労のため昭和十九年四月八日病没。長男太郎も三十三年三月十四日に病いで失った。二人の息子の生母とも別れ、大正末から世....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たのだが、さりとて次の時代を明確に把握する事も出来なかったろう。モルトケを特に凡の人というのではない。ナポレオンの如く、ヒットラーの如く特に幾億人の一人と云わ....