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「廃仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廃仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら取り戻して、それを白紙に改めよとなると、寿平次は腕を組んでしまう。これは水戸の廃仏毀釈に一歩を進めたもので、言わば一種の宗教改革である。古代復帰を夢みる国学者....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
み従前どおりであるのは、むしろ不思議なくらいの時である。御一新以前からやかましい廃仏の声と共に、神道葬祭が復興することとなると、寺院は徳川幕府の初期以来保証され....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
おり味わってみることも、また必要かとおもうのであります。その昔幕末のころ、盛んに廃仏棄釈をやった水戸の殿様に、ある禅寺の和尚さんが、 「君は僅かに是れ三十五万石....
石狩川」より 著者:本庄陸男
いつ》いてしまうや否や、神がそこにあって彼らを支配しているのであった。――底には廃仏|毀釈《きしゃく》の思想も流れていた。革新にむすびついた復古の思想が行きつく....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、遠慮なく剥落《はくらく》してしまい、 「モシ、われわれが天下を取った暁には、廃仏毀釈《はいぶつきしゃく》を断行する」 とさけびました。 この男は仏教そのも....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いだ。 今はなくなったが、芝で七宝寺といえば相当な寺であった。ところが、維新の廃仏毀釈に、この寺が特に手痛く町民の槍玉にあげられたが、それは住職の三休が呑む打....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
はついに畑仕事の間にもふところに聖書を入れているまでになった。 信州は維新当時廃仏毀釈の行われた所であるだけに、外来の新宗教の入り易い点があった。近村にはすで....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
のためにいかなる事をなしたるかを見よ。その功徳《こうとく》未だ現われずして、まず廃仏の議論を生じ、その成跡《せいせき》は神仏同居を禁じ、僧侶の生活を苦しめ、信者....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
三郎という盗賊に盗まれて、行方不明になったこともあり、厳島合戦もあったり、維新の廃仏毀釈騒ぎもあったり、島の条件は決して、世間の例外でもなかったという。 だが....