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廃学
「廃学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廃学の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
困の脅威は曇天のように信輔の心を圧しはじめた。彼は大学や高等学校にいる時、何度も
廃学を計画した。けれどもこの貧困の脅威はその度に薄暗い将来を示し、無造作に実行を....
「大島が出来る話」より 著者:菊池寛
けて唯一の頼りであった。譲吉が高等商業の予科に在学中、故郷に居る父が破産して危く
廃学しようとした時、救い上げて呉《く》れたのは、譲吉の同窓の友人であった近藤の父....
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
を出している伯父が出していたのである。その伯父の所帯が左前になったので、いよいよ
廃学をしなくてはならないようになった。そこで国へ帰って小学校の教員でもしようかと....
「蒲団」より 著者:田山花袋
か、僕は君等の将来を思って言うのです。芳子は僕の弟子です。僕の責任として、芳子に
廃学させるには忍びん。君が東京にどうしてもいると言うなら、芳子を国に帰すか、この....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
たかなかったか、そういう事は全く記憶に残っておらぬ。しかし同郷の多くの先輩に一度
廃学の遊蕩子と目されていたものが、ともかく再び高等学校生徒として上京して来たので....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
中に大兄に関する事も有之候故入御覧候。この人は昔の高等学校生にて不治の病気のため
廃学致候ものなる事御覧の如くに候。かかる人の書いたものを『ホトトギス』へでも載せ....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
はしばらくさしおき、たとい一度入学するも、一年にしてやめにする者あり、二年にして
廃学する者あり。その
廃学するとせざるとは、たいてい家の貧富の割合にしたがうものに....
「法然行伝」より 著者:中里介山
、 「天台宗は昔は型の如く伝受いたしましたけれども、今はただ念仏になって天台宗は
廃学いたしました。山門には澄憲《ちょうけん》、三井には道顕《どうげん》などの名匠....