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廉恥心
「廉恥心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廉恥心の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う時には、まず何物より自分の意志の薄弱を恥ずるのであります。 今も、やはりその
廉恥心《れんちしん》から、兵馬は、無理をして起きなければならないと感じたのです。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
した、わたしのこころもちの内の姿も或程度は見ていたのでした。その思いやりと正直な
廉恥心のようなものから父は自身の晩年に少なからぬ不如意を忍んだのでした、しかし其....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
であった。フョードル・アレクサンドロヴィッチ・ミウーソフは、金やブルジョアらしい
廉恥心にかけては、少なからず神経過敏なほうであったが、のちに、アレクセイを見慣れ....
「男ぎらい」より 著者:豊島与志雄
、私だって姐さんだって、そんなことは決して致しません。 恥を知るがよい。そして
廉恥心を持つがよい。 姐さんが、絽刺したハンドバックを、赤珊瑚の帯留を、私の前....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
ある」 という場合に用いられた人は、万物の霊長《れいちょう》であり、したがって
廉恥心《れんちしん》も自然に備《そな》わっているものなれば、よろしく自《みずか》....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
されてあった。犯人はつまりミミイ嬢なのである。ミミイ嬢はタヌの叱責《しっせき》に
廉恥心を感じ、一|夕《せき》、五合余りの牛乳と一〇〇|瓦《グラム》のバタを嚥下《....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
公的な義務とを整調すること、政府人としての感情と友人としての感情を兼備すること、
廉恥心と野心の間に真の平衡を保つこと――エリザベスと話す間、複雑な問題の取扱いに....
「平民道」より 著者:新渡戸稲造
一階級に止まらず、すべての階級に共通の義務、否権利だとしたと同じように、忠君なり
廉恥心《れんちしん》なり仁義道徳もただに士《さむらい》の子弟の守るべきものでなく....
「イエスキリストの友誼」より 著者:新渡戸稲造
出来るのはあるいは口先きで立派なことを言った結果であるのかも知れぬ。人には相当に
廉恥心という者が具《そなわ》ってるから自分の言った語に対しても行わねばならぬとい....