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「延髄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

延髄の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤外線男」より 著者:海野十三
れにかえると、赤外線男のことを鳥渡忘れて、課長の死骸の周囲に駈けあつまった。 「延髄を一と突きにやられている……」 「太い鍼だッ」 「指紋を消さないように、手帛....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
クロトキシン属の痙攣毒とか言う奴で、一寸専門的になるが、その生理化学的な反応は、延髄の痙攣中枢って奴を刺戟する事に依って、恰度|癲癇の様な痙攣を起し、その痙攣中....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
なるものを覗いてみると、そうした考え方は万々間違いないように見える。大脳、小脳、延髄、松果腺なんどと、無量無辺に重なり合っている、奇妙キテレツな恰好をした細胞が....
人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
つに分かれているのがよく見えた。 医師は、頭蓋骨の中から、それを切りはなした。延髄の下の方を切ったように見えた。医師はその脳を両手の中に入れて、解剖台の上に置....
馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
些細なものまでを勘定すれば百部二百部ではきかぬのでありますが、その中で髄脳であり延髄であり脊髄であるところの著述は、皆当時の実社会に対して直接な関係は有して居り....
ある自殺者の手記」より 著者:小酒井不木
状の起こるのは何としても不愉快である。又青酸は瞬間的に死を起こすといわれておるが延髄の呼吸中枢を冒して窒息を起こさせるのだから、僕にはやはり縊死と同じように恐ろ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
らず手足を動かすがごとき、みな反射作用なり。かくのごとき反射作用は、神経組織中の延髄、脊髄より生ずるものにして、大脳より生ずるものにあらず。大脳は感覚、知覚の中....