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「廷内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廷内の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
ろの点を考え合せて、どうもこれは女将が法廷の事情に明るいところから見て、きっと法廷内に誰れか相棒がいるに違いないと狙いをつけて、まず傍聴人の仲間入りをしたわけな....
近時政論考」より 著者:陸羯南
るがごとし。ここにおいて日本の上流社会は百事日本風を棄てて欧州風に変革し畏くも宮廷内における礼式をさえ欧州に模擬したりき。これ実に明治十七、八年より二十年に至る....
死後の恋」より 著者:夢野久作
間に残っておられることを首肯されるのですが、……しかし最近の吾がロマノフ王家の宮廷内では、斯様な秘密の存在が絶対に許されない事情があったのです。……すなわち、も....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
たちだけで、いずれも皇后、妃、中宮などになった人達ばかりである。 藤原氏は、宮廷内のあらゆる隅々まで一族の権力を伸張させるために、抑々《そもそも》藤原鎌足の時....
それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
の公判に際して、証人を多数申請することと思うが、大事な証人になると、まずもって法廷内に証人を入れておき、公判の途中で証人申請の手続をなし、証人は現在この法廷にい....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
温和で忍耐強かった。善良な人であり、善良な君主であった。常に正妻とともに寝ね、宮廷内の従僕らに命じて市民に正しい臥床《がしょう》を見さした。それは規律ある奥殿を....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
1)。一般にあらゆる名称の官職は公売に附され、またあらゆる地位の処分を決定する宮廷内の謀議においては、万事は賄賂で決定される。その結果として、諸州に送られるパシ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
まるっきり知らねえんで。」とジェリーは言った。 裁判官が入場し、それに続いて法廷内に非常なざわめきが起ってやがて鎮まってゆき、それらのために二人の対話は中止さ....
アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
を始めた。それは実に大きな鼾で、検事の論告や弁護士の反駁やらで、騒然としている法廷内に、隅から隅まで鳴り響いて高く聞えた。 飽気に取られた廷丁が、そばへ寄って....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
徳的で、しかも不幸な人だった。十字軍精神をもってアイルランド鎮圧に向かったが、宮廷内の陰謀と、女王の経済と、そして、アイルランド農兵の蛮勇が彼にはあまりに苛烈だ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
じゃ」 「もし宮中の御祈祷が、関東調伏の御心などにあるといたせば、かならずや、朝廷内外のおうごきには、それ一事にかぎらず、天皇御謀反の兆しが、他にもあらねばなり....
私本太平記」より 著者:吉川英治
までの不安は百里の難を行くにまさる。――かたがた、吉田定房にたいする憤りやら、宮廷内の動揺の推測やら、胸を搏つ波、なに一つ、飛沫をあげぬものはない。 「殿。……....
私本太平記」より 著者:吉川英治
古典「太平記」には、 このほか相州一族の地 関東諸家の所領をば させる功もなき宮廷内の 伶人伎女、衛府の諸司 女官、僧侶にまで 一|跡二跡と 内奏より申し賜はり....
私本太平記」より 著者:吉川英治
相のあとを慕い、なおぞくぞくと都を離れ出て行きます」 と、刻々その動揺ぶりは宮廷内へも聞えてくる。 すでにその頃、尊氏は瀬田大橋もこえ、彼の東下の軍勢は、野....