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「建設〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

建設の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
ばかりではない。自分は天主閣を仰ぐとともに「松平直政《まつだいらなおまさ》公銅像建設之地」と書いた大きな棒《ぼう》ぐいを見ないわけにはゆかなかった。否、ひとり、....
樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
る日蓮上人《にちれんしょうにん》の信仰を天下に宣伝した関係から、樗牛の銅像なぞを建設しないのは、まだしも彼にとって幸福かもしれない。――自分は今では、時々こんなことさえ考えるようになった。....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
に何のかかわりがあろうか。思想家としてのマルクスの功績は、マルクス同様資本王国の建設に成る大学でも卒業した階級の人々が翫味《がんみ》して自分たちの立場に対して観....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
|率《ひき》いて無人の境に入り、我みずからの新らしき歴史を我みずからの力によって建設せんとする。植民的精神と新開地的趣味とは、かくて驚くべき勢力を人生に植えつけ....
性急な思想」より 著者:石川啄木
るという事を忘れている事が、往々にして有るものである。言い古した言い方に従えば、建設の為の破壊であるという事を忘れて、破壊の為に破壊している事があるものである。....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
成」をそのままにしておいて、その中に自力をもって我々が我々の天地を新《あらた》に建設するということはまったく不可能だということである。かくて我々は期せずして第二....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
欲すると共に創造を欲する。平安は既存の事体の調節的持続であり、進歩は既存の事体の建設的破棄である。潤色は在るものをよりよくすることであり、創造は在らざりしものを....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
芸術と科学の保護奨励に勉めていた。シキスツス第五世は壮麗なヴァチカン宮の図書館を建設し充実した。新興の機運は正に熟していて、同時に既に始まっていた彼の残忍な宗教....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が十九世紀の末から既に大英帝国の鼎の軽重は問われつつあった。殊にドイツが大海軍の建設をはじめただけでなく、三B政策によって陸路ベルリンからバグダッド、エジプトの....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
なれば、時は虚無であって、すべての物体には始めと同時に終りが接しているのである。建設はなお行なわれているけれども、それと同時に建設者はそれを槌で打ち砕いて行き、....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
。之を根本的に改造することは到底不可能である。そんな真似をすれば、破壊のみあって建設はないことになる。で、われ等は霊媒の固有の意見の中で、最も真実に近いものを捕....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ざれば、日本は財閥独裁、警察国家を再来いたしまして、日本国民の民主的、平和的国家建設の努力は水泡に帰するということを知らなければならぬのであります。これわれらが....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
だんだん発展して、日本における最初の共産党事件、暁民共産党事件に連坐した。我々は建設者同盟をつくり、その指導者とも云う可き北沢新次郎教授が池袋に住んでいたので、....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
北沢新次郎教授を中心に和田厳、稲村隆一、三宅正一、平野力三、中村高一らが集まって建設者同盟を結成した。建設者同盟は「本同盟は最も合理的な新生活の建設を期す」とい....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
山雨のため数箇月の後には平らめにならされ、軈てまた新たなる蟻の塔が此の無人の境に建設されてゆく。 峰頂を踏んで、躑躅や山吹、茨などの灌木の間を縫うて行くことは....