廻し[語句情報] » 廻し

「廻し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廻しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
英雄の器」より 著者:芥川竜之介
となく、枯れた木の葉の匂《におい》がする。 「しかしです。」呂馬通は一同の顔を見廻して、さも「しかし」らしく、眼《ま》ばたきを一つした。 「しかし、英雄の器《う....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
が爪の先にしみこむのを感じながら、長い呼吸《いき》をして、おもむろに風呂の中を見廻した。うす暗い中に浮んでいる頭の数は、七つ八つもあろうか。それが皆話しをしたり....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
います。私は強いて心を押し鎮めながら、風俗画報を下へ置いて、きょろきょろ店先を見廻しました。店先ではちょうど小僧が吊《つり》ランプへ火をとぼして、夕暗の流れてい....
」より 著者:芥川竜之介
陳彩は、房子だった「物」の側に跪《ひざまず》くと、そっとその細い頸《くび》へ手を廻した。それから頸に残っている、無残な指の痕《あと》に唇を当てた。 明い電燈の....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ハンケチ》を出して、つつましく鼻をかみながら、もう暮色を帯び出した陳列室の中を見廻して、静にまた話を続け始めた。 「もっともこの問題はいずれにせよ、とにかく珍竹....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
うしろ》へ投げた。そこには小犬が尾を振りながら、頻《しきり》に黒い鼻を舐《な》め廻していた。 九 牧野《まきの》はその後《ご》二三日すると....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
かしながら、日にやけた頬の筋肉を、今にも笑い出しそうに動かして、万遍なく一座を見廻した。これにつれて、書物を読んでいたのも、筆を動かしていたのも、皆それぞれ挨拶....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
の者がいたようじゃないか?――おい、そこだ。」 車夫は五六歩行き過ぎてから、大廻しに楫棒《かじぼう》を店の前へ下《おろ》した。さすがに慎太郎にもなつかしい、分....
三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
、左から雪がしまいて参りました。わたくしは咄嗟《とっさ》に半開きの傘を斜めに左へ廻しました。数馬はその途端《とたん》に斬《き》りこみましたゆえ、わたくしへは手傷....
少年」より 著者:芥川竜之介
曲芸を演じている。と思うと肩の上へ目白《めじろ》押しに並んだ五六人も乗客の顔を見廻しながら、天国の常談《じょうだん》を云い合っている。おや、一人の小天使は耳の穴....
将軍」より 著者:芥川竜之介
さい。ここに紙幣もあります。」 髯《ひげ》のある男は平然と、将校たちの顔を眺め廻した。参謀はちょいと鼻を鳴らした。彼は副官のたじろいだのが、内心|好《い》い気....
」より 著者:芥川竜之介
ちょうし》なもの言いをして、下唇を舐《な》めながら、きょろきょろ、仕事場の中を見廻した。――竹藪《たけやぶ》を後《うしろ》にして建てた、藁葺《わらぶ》きのあばら....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
遠藤も、さすがに胆をひしがれたのでしょう、ちょいとの間は不思議そうに、あたりを見廻していましたが、忽ち又勇気をとり直すと、 「魔法使め」と罵りながら、虎のように....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
うとした。初めに作ったのは、直径十二インチ、厚さ五分の一インチの銅板を真鍮の軸で廻し、この板を大きな磁石の極の間に置き、その両極の距離は二分の一インチ位にし、そ....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
児の泣くのも耳に入らないと言うように、その財布を取り上げて、片方の端を持って振り廻して見るとその中から小判がどっさり出て来ました。それを見て、多助も太郎右衛門も....