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弁証法的唯物論
「弁証法的唯物論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弁証法的唯物論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
所説に殆んど一致したものを見出さないように云ったが、併し少なくとも今日の唯物論(
弁証法的唯物論)は、国際的に云ってさえ、人々の間に積極的な共同のコースが横たわっ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ンス唯物論を経て十九世紀の唯物論に至るまで。後の方はマルクス・エンゲルス・以降の
弁証法的唯物論。後者は同じく『唯物論全書』の内に這入っている『現代唯物論』に於て....
「涼味数題」より 著者:寺田寅彦
ても、日本の国土を気候的地理的に改造することは当分むつかしいからである。ジャズや
弁証法的唯物論のはやる都会でも、朝顔の鉢はオフィスの窓に、プロレタリアの縁側に涼....
「科学論」より 著者:戸坂潤
が、両者の統一媒介を可能にする。そういう意味に於て、自然弁証法と史的唯物論とは、
弁証法的唯物論の、夫々自然と社会とに就いての、二つの部門であると云っていい。――....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
もあり得ない。それは一義的で唯一な体系をなす。そういう技術的範疇体系として吾々は
弁証法的唯物論の範疇体系を有つのである。之は云わば「技術的イデオロギー」を結果す....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
だ。そういう唯一性をもった哲学的範疇組織を今日、唯物論(乃至もっと説明して云えば
弁証法的唯物論)と吾々は呼んでいる。唯物論はこうした唯一の科学的な論理のことなの....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
とに力めている。併し博士がそこで提出した様々な材料は実は、そのままマルクス主義(
弁証法的唯物論)に有利なものであった。ただ博士は、弁証法的な唯物論によって広範に....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
れば、それは何等の哲学でも世界観でもあり得ないではないか。
マルクス主義哲学=
弁証法的唯物論は、それ自身独自の歴史的発達と体系組織とを持った一つの哲学の貫かれ....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
、その何等かの歴史的形態から剥脱させて(実はそういうものは歴史上なかったのだ――
弁証法的唯物論が登場するまでは)、之を一般化するなら、模写説は、他の同様に一般化....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
る場合には特にイデオロギー論の方法であるが、唯物史観も従って亦イデオロギー論も、
弁証法的唯物論と呼ばれる科学的世界観の一部面に他ならないのだから、科学的批評の方....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は各種のブルジョア哲学をその背景としている。夫はたとえばリフシッツの『臨床医学と
弁証法的唯物論』で不充分ながらうかがわれる(安田氏の訳であるにもかかわらず、安田....
「辞典」より 著者:戸坂潤
範疇に於て理解したという所に横たわるだけである。 機械論的唯物論に対するものは
弁証法的唯物論(又は唯物論的弁証法)である。マルクス主義の哲学が取りも直さず之で....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
来る。科学認識論として、自然弁証法が、形式論理に対して強調されることは、いわゆる
弁証法的唯物論の自然科学への滲透であって、これは将来の研究問題なのであるが、あま....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
ノフ、ブハーリン、イコーウィックなどの芸術論は、みな同じような考察の筋途を辿る。
弁証法的唯物論による資本主義のからくりの暴露と、搾取階級と被搾取階級との甄別《け....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
て、それを自余の全体との連関において把握しようと努力した点である。彼の物の見方が
弁証法的唯物論の基準に従っている点である。局所的、部分的、主観的、身辺的な多くの....