式目[語句情報] »
式目
「式目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
式目の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
年に及んで治平の策を講じ、天文二年に質物の法を定め、同五年に家老評定人らと議して
式目一百六十九条を定めた。今伊達家に存するこの
式目の原本には「塵芥集」という題号....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ったって、おれたちゃあ、ちっとも遠慮することはありゃあしねえよ――どうせ天下のお
式目《しきもく》、御法度《ごはっと》ばかり破って、今日《きょう》びをくらしている....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
のそれらの中に含まれる心像相互間の対位法的関係がある。連歌に始まり俳諧に定まった
式目のいろいろの規則は和声学上の規則と類似したもので、陪音の調和問題から付け心の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
時に諸法度《しょはっと》の類もやっと出来上ったくらいだが、それにしても北条時代の
式目が土台になっている、あの貞永
式目《じょうえいしきもく》というのが深く人心に染....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
て、人心を攪乱するところの沙門を、流罪に処するということになった。 これは貞永
式目に出家の死罪を禁じてあるので、表は流罪として、実は竜ノ口で斬ろうという計画で....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
た、他より然か言わるることを覚り、時としてみずからこれを口にすることあり。『貞永
式目』に関して北条泰時より六波羅探題に遣わせる「消息」に、 所詮従者は主に忠を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の公卿武将も例外であるまいが、尊氏はわけて気疲れをおぼえていた。――こういう故事
式目の連続には何の興味がないのみならず、ささいな過失にもすぐ尖る公卿や僧官根性に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
にはこもっていたのだった。 こんなさいに、尊氏が公布した政令十七条の 建武|
式目 は、時をえていた。 つまり憲法である。 “足利幕府憲法”であって、これ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
は、北条|早雲のことばという、早雲寺殿二十一ヵ条、武田家の信玄家法、長曾我部元親
式目とか、黒田長政|遺言とかがある。 その中でも、大内|義隆の大内家壁書とか、....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
を「夷」と云っております。鎌倉武士の事を「東夷」と云っております。北条泰時が貞永
式目という法律を作りました時に、「かように沙汰候を、京辺には定めて物も知らぬ夷ど....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
も呼ばれて、やはり濫僧の徒であった、高野山宝寿院蔵永禄十年の奥書なる「貞観政要格
式目」という変な名前の書には、坂の者すなわち三家者を、連寂衆とも、非人とも云い、....