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「式辞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

式辞の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
、正三は三浦と一緒に一番後からしんがりの椅子に腰を下ろしていた。県庁動員課の男の式辞や、校長の訓示はいい加減に聞流していたが、やがて、立派な国民服姿の順一が登壇....
ニュース映画と新聞記事」より 著者:寺田寅彦
たが、すぐに自然にはずれて首尾よく落ちる、その時の幕の形や運動の模様だとか、また式辞を朗読する老紳士の白髪の一束が風に逆立つ光景とか、そういう零細な事象までがこ....
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
へや》の壁《かべ》一杯になりました。それですから、何かの儀式《ぎしき》でネネムが式辞を読んだりするときは、その位を読むのがつらいので、それをあらかじめ三十に分け....
次郎物語」より 著者:下村湖人
る、ギリシア神話のメデューサの顔を連想していた。 中佐の眼は、理事長と塾長とが式辞をのべている間、塾生のひとりびとりの表情を、注意ぶかく見まもっているかのよう....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
列席していた。 来会者も寥々としていた。鬚髪霜のような老校長は沈痛な顔をして、式辞を朗読した。 「尾ノ道の地由来文化なし、いはんや文政をや。茲を以て殷賑の市|....
だいこん」より 著者:久生十蘭
が到着する。それから連合国最高司令官と米代表……九時に日本代表……マックァサーの式辞があってから信任状提出。つづいて署名……九時十分ぐらいまでに終る予定なんだが....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
なり。現在刊行の辞書につきて強て理想に近きものを求むれば、わずかに芳賀博士の「新式辞典」あるのみ。ただ同辞典は小学児童に使用せしむるには稍々複雑の嫌あるが故に教....
魯迅さん」より 著者:内山完造
った。万国公墓の霊堂で八人の葬儀委員によって極めて厳粛な墓前式があった。蔡元培の式辞があり、沈鈞儒の略歴朗読があり、宋慶齢女史の告別の辞があり、章乃器、郁達夫、....