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「弑逆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弑逆の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
を保するに足る、もし暴君暗相ありて虐政を行なうときは万民のこれに対する手段はただ弑逆放伐あるに過ぎず。以上は西人のわが東洋政事を評する大略なり、東洋人はもとより....
死後の恋」より 著者:夢野久作
の途連れにされたことを推測しているか……もしくは、その大公の家族の虐殺が、廃帝の弑逆と誤り伝えられている事を、直覚しているのかも知れない……。しかも万一そうとす....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
それは追放せられた者らを当時あざけっていた王党の新聞にとっては愉快なことだった。弑逆人といいもしくは投票者といい、敵といいもしくは同盟者といい、ナポレオンといい....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
った。(訳者注 両地とも一七九二年フランス軍がオーストリア軍を破りし地)。八度|弑逆《しいぎゃく》が試みられ、そして常にほほえんでいた。擲弾兵《てきだんへい》の....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
教の実体を紹介した最初の欧羅巴人だが、ラマ法皇の悲劇的な境遇と、大臣連の公然たる弑逆の風習について詳細な報告をしている。 ラマ教は中世に旧教(紅教)と新教に分....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
遺子であるが、実朝は父の敵であるとそそのかされて決行したものの、それはまた将軍|弑逆の謀叛人という名儀でほろぼされた。清和源氏の正統はここに絶えた。 十三歳の....
三国志」より 著者:吉川英治
、声をしぼって諭した。 「しかし、なんであろうと、董卓は皇室の武臣である。朝臣を弑逆すれば、理非にかかわらず、叛逆の賊子といわれねばならぬ。それに、董卓には、こ....
三国志」より 著者:吉川英治
襟を正して、 「逆子曹丕と、わが君とを、同一視するものではございません。彼の如き弑逆の大罪を、いったい誰がよく懲らしますか。景帝のご嫡流たるあなた様以外にはない....
私本太平記」より 著者:吉川英治
にしても、それの実行を思うと、肌に粟が生じてくる。 「やむなきばあいには、先帝を弑逆し奉ることもぜひがない。四民のためだ。天下を静謐に帰するためにはだ。それの手....
私本太平記」より 著者:吉川英治
とわかる。 そして要するに、彼の胸にあったのは、長いあいだのもどかしさを、宮|弑逆の一事にかなぐり捨て、つねに政治的に、またつねにじれったい、兄の態度をして、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
にとり、宮は笠置いらい、苦憂も末の愉しみも共にしてきた無二の御知己。それをついに弑逆し奉った足利兄弟は、とりも直さず正成のあだ。その点でも両者が永遠の仇敵となら....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れば、なかなかお恨みの消されぬ一事であるにちがいない。 そして、その大塔ノ宮|弑逆の一事は、たとえ直義がやったにせよ、尊氏の大逆といわれても、いいのがれるすべ....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
たは、お若い時から、万巻の書を読んだ! じゃが、あの書のたった一行にでも、主君を弑逆してもよいと申す文字がござりましたか。またあなた様は、生来の御聡明じゃ。その....