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引かされる
「引かされる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引かされるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
\見送って暇《いとま》を告げる者はどろ/\帰る。此方《こちら》は後《あと》に心が
引かされるから振返り/\、漸々《よう/\》のことで渡を越して水街道から戸頭へさし....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
兄さんは?」 「勧工場の店番」 「姉さんは?」 「ないの」 「妹は?」 「芸者を
引かされるはず」 「どこにつとめているの?」 「大宮」 「引かされてどうするの?....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
前は柳橋の芸妓であったということで、ある立派な官員さんの御贔屓になって、とうとう
引かされることになったのです。その官員さんという方は、その後だんだん偉くなって、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うでございますな、私も今となってまた心が変りました、最初のほどは白骨へ、白骨へと
引かされる心持になりましたが、今となりますと、どうも白骨谷が空《くう》になったよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
へ行って見たいという慾望だ。
柳田平治を発見してから、なんとなく恐山という名に
引かされる。一旦は船へ戻るとしても出直して、北上の竿頭《かんとう》さらに一歩を進....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
る関係だった。中江のまわりに小鳥のように飛びまわっていたキミ子は、一種の求心力に
引かされるかのように、次第に彼の方へ全身的にのしかかってくるし、中江の方では過去....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
商業界における諸国家の間に広く存在する不合理な嫉妬が惹起す制限や禁止によって、長
引かされるのである。
(九三)貿易の激変から起る困苦は、しばしば、国民資本の減少....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
のであった。ぽん太はそのころ天下の名妓として名が高く、それから鹿島屋清兵衛さんに
引かされるということで切りに噂に上った頃の話である。 そのうち私は中学を卒業し....