引き摺り込む[語句情報] » 引き摺り込む

「引き摺り込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引き摺り込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とかの藤吉なので、この野郎、今度はおれを殺しにでも来たのかと、襟首をつかんで内へ引き摺り込む。藤吉はうろたえて逃げ出そうとする。宇三郎は追いまわす。御承知の通り....
旅愁」より 著者:横光利一
て苦しくなった。千鶴子は兄の酔いざまを初めは一寸心配そうに見て笑ったが、そのうち引き摺り込むパリの夜の灯の色に、すぎた日の旅の儚ないもの音を聞きとったのか、彼女....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
たこの辺であろう。万籟闃として声を呑む、無人の地帯にただ一人、姉の死体を湖の中へ引き摺り込むスパセニアの姿こそ、思うだに凄愴極まりない。その辺になお血痕斑々とし....