引っ掛ける[語句情報] » 引っ掛ける

「引っ掛ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引っ掛けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
首を失った蜻蛉」より 著者:佐左木俊郎
ら離れて実社会に飛び出して来てからは、実社会には、何等の武器的才能を持たない者を引っ掛けるために、一面に美しい蜘蛛の巣が張られていて、その見取り難い蜘蛛の巣に引....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。ただ恩典としては、酷暑の折りに麻のズボンをつけ、酷寒の折りに毛織の短衣を背中に引っ掛けることだけだった。「労役」に行く時のほかは、酒も飲めず肉も食えなかった。....
助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
眼をぎょろりと光らせたまま板の間へ上って行って籠の中から着たきり雀の浴衣を振って引っ掛けると、蠅の浮いている河鹿《かじか》の水磐を横眼で白眼みながら、ぶらりと明....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
請願者の陳情に傾けている」そんなふうで、なにを着たかも知らずに外套をあわただしく引っ掛けると外に出る、奇妙な大きな足どりで、顔は真っ直ぐ女王に向かって急ぎゆく、....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
クや養樹園やは君のためにはたくさんの鉤を持っている――悦んで君が君の思いをそこへ引っ掛けることのできる鉤を。 さて今度は自分のことを、僕たち自身のことを君に報....