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「引力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

引力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
鬼号の空間停止の謎がついに解けた」と博士は放送機の前でいう。「それは赤鬼号が万有引力との中点にとびこんでしまったからである。赤鬼号がそのいちじるしき質量を変じな....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
鬼におい迫られたようにおびえながら、懸命に東北へと舵を取る。磁石のような陸地の吸引力からようよう自由になる事のできた船は、また揺れ動く波の山と戦わねばならぬ。 ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
めに、愛国とか、自由とか、国威の宣揚とかいう心にもない旗印をかかげ、彼の奇妙な牽引力と、物質的報酬とを以て、彼には無縁な民衆を煽動する。民衆はその好餌に引き寄せ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
きさがよく知られていた。ニュートンの考えに従えば、これと同じ力、すなわち、地球の引力が太陰にも働き、そうしてそれをその軌道に拘束しているはずであるから、従って、....
怪星ガン」より 著者:海野十三
はギンネコ号の下に平行になって飛んでいたが、そのうちに円板ロケットからは、ぽんと引力いかりがうちだされた。 それは円板の中央あたりからとびだしたものであるが、....
春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
反対側の窓の中に刻々に移って行く真白な雪の山々を眺めていると、雪の山の不可抗な吸引力は、ジットしていられないほど強くなった。しかし夜行できた寝不足の身体は、今日....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
屋の店頭の様な感じのする、調和の外ずれた面構えであるが、それが不思議にも一種の吸引力を持って居る。 丁度私が其の不調和なヤコフ・イリイッチの面構えから眼を外ら....
火星探険」より 著者:海野十三
返事につまってしまった。 さて、一同の乗った宇宙艇はいよいよ火星に近づき、その引力圏内に入った。それはいいが第一の難関がやってきた。それは宇宙塵圏のことである....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
なる。これでは困るから、人工重力装置を働かせて、この艇内の尾部の方に向けて、万有引力と同じくらいの人工重力が物をひっぱるようにする。この人工重力装置が働いている....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
に反比例して、重力は小さくなっていくのだ。その上に、月世界が近くなって、その方の引力が、地球の重力とは反対に目に見えて顕著になり始めた。つまり一切の物体が非常に....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ら、大きな目をむく。 「へんだなあ。まるで飛行機で急上昇飛行を始めると、G(万有引力のこと)が下向きにかかるが、あれと同じようだな」 「そうですなあ。あれとよく....
科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
ベだったら鵜烏に小さい鉄片をつけて置いて、液中に電磁石をしのばせれば、電磁石の吸引力で鵜烏を水中に引っ張り込むことが出来るのだが、如何にせんそれとは全く逆である....
科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
には大きな銅板をつけると一層効果があります。雷が上空から来ると、針の鋭い電気|吸引力で、雷が忽ち吸いよせられ、この針の上に落ちますが、落ちると同時に電線を伝わっ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、電流の通れる針金に横に鉄粉の附着することを確めた。 この時代は、ニュートンの引力説が全盛の時代であったから、電流が己れの方へ直接に磁針をまげるということは、....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
始めたれば、素より覚悟のこととて、左右三指ずつにて、圧を加えながら繰り出す、その引力の強き、指さきの皮剥けんかと思うばかりなり。 彼是二十|尋ばかり引き去りて....