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引続き
「引続き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
引続きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
う》と申すものでございます。年齢は三十五歳、職業は東京帝国文科大学哲学科卒業後、
引続き今日まで、私立――大学の倫理及英語の教師を致して居ります。妻ふさ子は、丁度....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
分観測員は北極星より南東十度の方角に当って、奇怪なるロケット艦を発見せり、その後
引続き観測の結果、該ロケット艦の進路は、まさしく吾がミルキ国に向って直進中なるこ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
んだことは医者の口を借りるまでもありません。 医者の厚意で、警察の検視もこれに
引続き至極簡単にすみました。唯、笛吹川画伯の臨終を見ていたものは、兄だけだったと....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
、体温三十五度五分、脈搏《みゃくはく》五十六、呼吸十四。その他著しき異状を見ず。
引続き監視中なり。――” とあったので、課長はそれと気付き、立去った臼井青年の....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
階の部屋へ引取る前に、用意をして銀の盆にのせて持って来たんだそうです」 検事は
引続き軽く肯きながら、小卓子の上を見まもった。盛合わせ皿には、燻製の鮭、パン片に....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
射砲部隊からの報告が届いた。 “――わが高射砲部隊は、敵機五十八機を撃墜せり。尚
引続き猛射中” だが、ラック大将は、別に嬉しそうな顔もせず、傍の参謀に話しかけ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
、水平方向は一万メートル以上は、指度《しど》があやしいのです」 「そうか。じゃ、
引続き測量を行え。――司令、お聞きのとおりです。一向《いっこう》予期した海底異状....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
壊事件の真相全く不明” “ワシントン崩壊事件の原因は、不可視怪戦車か。――崩壊は
引続き蔓延中――軍需工場地帯を南進中” “被害|遂にニューヨーク市に波及。高層建....
「沈没男」より 著者:海野十三
(×月×日、スカパフロー発) 余は今、純毛純綿のベッドに横わりながら、昨日に
引続き、スカパフロー発の第二報の原稿を書いているところである。寝ていては、報告が....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
猫のようにおとなしくなるだろう」 成層圏征服 宇宙偵察隊の噴射艇二台は、
引続き調子もよく、上昇していく。この噴射艇は、彗星号というその名にそむかないりっ....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
猫の三毛を退治て、二月越内証で、もの置で皮を乾したそうである。 笑話の翌朝は、
引続き快晴した。近山裏の谷間には、初茸の残り、乾びた占地茸もまだあるだろう、山へ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
はあるべからず。右のごとく長州の騒動に対して痛痒相関せざりしに反し、官軍の東下に
引続き奥羽の戦争に付き横浜外人中に一方ならぬ恐惶を起したるその次第は、中国辺にい....
「キド効果」より 著者:海野十三
――。 と思う間もなく、ガーンと厚い鉄板を一つ叩きつけたような音がして、それに
引続き遠くの彼方へ地震が動いてゆくようなとでも云うより外に云いあらわし方のない気....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
金之助は今もその音や聞ゆる、と背後を憂慮うもののごとく、不安の色を湛えつつ、 「
引続きこの快晴、朝の霜が颯と消えても、滴って地を汚さずという時節。夜が明けるとこ....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
体なら此奴豪勢に発奮むのだけれども、一進が一十、二八の二月で工面が悪し、霜枯から
引続き我慢をしているが、とかく気になるという足取。 ここに金鍔屋、荒物屋、煙草....