弘む[語句情報] » 弘む

「弘む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弘むの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
これを採りて一の政論派となす、著書を出版して世に公売する者あるいは必ずしも政論を弘むるにあらず、しかれどもこの著書にして政治思想に感化を及ぼしたるあれば、これを....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
侵した雑草や雑木の枝を、一同|磨ぎ耗らした鎌で遠慮|会釈もなく切払う。人よく道を弘むを、文義通りやるのである。慾張と名のある不人望な人の畑や林は、此時こそ思い切....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
と思う。そして頃日国書刊行会が『訪古志』を『解題叢書』中に収めて縮刷し、その伝を弘むるに至ったのを喜ぶのである。 抽斎の医学上の著述には、『素問識小』、『素問....
旅愁」より 著者:横光利一
のむかしも同様ヨーロッパから「雲の波、煙の浪を凌ぎ、今この日域に来って貴き御法を弘む。」という風なカソリックの天国の福音を仏者の声音で吹き靡かせば、過去など論な....