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弛廃
「弛廃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弛廃の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青年」より 著者:森鴎外
い、堅靭なる索を避けながら、己は縛せられても解き易い、脆弱なる索に対する、戒心を
弛廃させた。 無智なる、可憐なるお雪さんは、この破壊この
弛廃を敢てして自ら曉ら....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
もあったのだ。 尤もその頃は武家ですらが蓄妾を許され、町家はなお更家庭の道徳が
弛廃していたから、さらぬだに放縦な椿岳は小林城三と名乗って別に一戸を構えると小林....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
天平の尼の品行が尼らしくなかったという確証はない。僧尼に対する訓令の多くは学業の
弛廃を警むるにあった。たとえば「転経唱礼は規矩に従うべきであるに近ごろの僧尼は我....