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「弟弟子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弟弟子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
、溝《どぶ》の中へ投《ほう》り込まれて黙っている奴はねえ、殊に相手は剣術遣い、兄弟弟子も沢山有りましょう、構ア事はねえ押込んで往《い》けと二十人も遣《や》って来....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、今になって思い直してみりゃ気に食わねえんだ。かばうかばうといいながら、その口で弟弟子の根も葉もない悪口を訴えがましくいうやつがあるかよ。ホシはあれだ。来な!」....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
親の十三年忌に当りますから、天竜院に於て立派に法事を営み、親方の養子夫婦は勿論兄弟弟子一同を天竜院へ招待して斎を饗い、万事|滞りなく相済みまして、呼ばれて来た人....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
仏師高村東雲」など書いてあったもの。 仕事は店でやったものです。店には兄弟子、弟弟子と幾人かの弟子がいますが、その人々はただ腕次第、勉強次第でコツコツとやって....
織田信長」より 著者:坂口安吾
きわめて、弁舌のさわやかなこと、若年にして名僧と称されるに至った。 二歳年少の弟弟子に南陽房という名門の子弟がいて、これが又、学識高く、若手にして諸学に通じる....
西林図」より 著者:久生十蘭
とになるのかもしれない。冬亭の句境は冬木も異端《いたん》とするにはばからないが、弟弟子にたいする愛情は、もちろんべつなものである。 冬木は立ちあがって、かいが....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
何んとなく気味悪く、また威勢の好いことのようにも思われて心は躍る。 夜は明け、弟弟子の松どんを伴れ、大きな風呂敷を背負い、私は師匠にいわれた通り、半次郎さんの....
回想録」より 著者:高村光太郎
って来たが、兎に角この人が一番古い。それから林美雲は前に述べたように以前は父と兄弟弟子だったが、東雲歿後は父を師匠代りにして来ていた。今はもう亡くなって了ったよ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
は、政吉の方では、師匠と私とが大変に気心が合い、師匠は何事につけても、幸吉々々と弟弟子の私をまず先に立て仕事もさせれば、可愛がりもしましたばかりでなく、徴兵の一....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
応対などすべきことでもあると、隠れていなくなるというような妙な気風の人。後に私の弟弟子が二人あっても、これは私にたよるばかり、奥は女の人たちばかり、どうしても私....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
うに交際しました。それで、世間では、光明氏も光が附き、私も光が附いているので、兄弟弟子ででもあるかのように、余り仲が好いものですから思っていた人もありました。 ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
った日、師匠は私を呼んで、これを吾妻橋から流すようにといいつかりました。 で、弟弟子の小沢松五郎を伴れ(上野戦争のはなしの条にて、半さんの家へ私と一緒に参った....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の肝煎りで私の師匠東雲師へ弟子入りをさせたのですから、私の心からの弟子ではなく、弟弟子でありますが、不幸なことには、まさに年季が明けようという際に師匠が歿しまし....
小説 円朝」より 著者:正岡容
いたものもあった。ほかの人たちのより少し余分のおあしが包まれていた、自分のほうが弟弟子なのに。 一番大きく重い紙包みには、圓太郎御師様と特別に筆太に書かれてあ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
く焚火をかこめといったが、伊織はなかなかそこへ寄らないのである。泥棒の城太郎と兄弟弟子となることを敢て拒否するような顔つきなのだ。 だが沢庵と城太郎とが、睦ま....