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弥
「弥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
た。積善《せきぜん》の家に余慶《よけい》ありとは誠にこの事でありましょう。南無阿
弥陀仏《なむあみだぶつ》。南無阿
弥陀仏《なむあみだぶつ》。」
(大正十二年十二月)....
「鼻」より 著者:芥川竜之介
物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。
五十歳を越えた内供は、沙
弥《しゃみ》の昔から、内道場供奉《ないどうじょうぐぶ》の職に陞《のぼ》った今日《....
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
らだんだん枡数《ますかず》がふえて、半月とたたない中に、いつの間にかまた元の杢阿
弥《もくあみ》になってしまう。それでも、当人は平気なもので「やはり飲まずにいます....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
、一つ際《ぎわ》には申せませぬ。」
「そう思うのはその方の心が狭いからの事じゃ。
弥陀《みだ》も女人《にょにん》も、予の前には、皆われらの悲しさを忘れさせる傀儡《....
「彼」より 著者:芥川竜之介
ああ、何でも旺盛《おうせい》な本が善い。」
僕は詮《あきら》めに近い心を持ち、
弥生町《やよいちょう》の寄宿舎へ帰って来た。窓|硝子《ガラス》の破れた自習室には....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ゃないか?」
「来るよ。来るとさ。」
「来るって? いつ?」
「明日《あした》。
弥勒寺《みろくじ》へ会いに来るとさ。
弥勒寺へ。明日《あした》の晩。」
「
弥勒寺っ....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
さん・じょあん・ばちすたさえ、一度などは浦上《うらかみ》の宗徒《しゅうと》みげる
弥兵衛《やへえ》の水車小屋に、姿を現したと伝えられている。と同時に悪魔もまた宗徒....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
えもん》、間瀬久太夫《ませきゅうだゆう》、小野寺十内《おのでらじゅうない》、堀部
弥兵衛《ほりべやへえ》、間喜兵衛《はざまきへえ》の六人が、障子にさしている日影も....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
しの》の昔は知らず、遠くは多くの江戸|浄瑠璃《じょうるり》作者、近くは河竹|黙阿
弥《もくあみ》翁《おう》が、浅草寺《せんそうじ》の鐘の音とともに、その殺し場のシ....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
さえ奪われて居ったそうでございます。それでも合戦《かっせん》と云う日には、南無阿
弥陀仏《なむあみだぶつ》と大文字《だいもんじ》に書いた紙の羽織《はおり》を素肌《....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
ない。そばに立つと、眼と鼻の間に、中が見下された。中には、細くきざんだ紙に南無阿
弥陀仏《なむあみだぶつ》と書いたのが、雪のようにふりまいてある。先生の顔は、半ば....
「少年」より 著者:芥川竜之介
に自働車へはいって来た。褪紅色《たいこうしょく》の洋服に空色の帽子《ぼうし》を阿
弥陀《あみだ》にかぶった、妙に生意気《なまいき》らしい少女である。少女は自働車の....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
とかの細工《さいく》だそうです。その廚子の上には経文《きょうもん》と一しょに、阿
弥陀如来《あみだにょらい》の尊像が一体、端然と金色《こんじき》に輝いていました。....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
うとする気色《けしき》もない。そこで、介錯《かいしゃく》に立った水野の家来吉田|
弥三左衛門《やそうざえもん》が、止むを得ず後《うしろ》からその首をうち落した。う....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
柴は土地っ子だから、何も珍らしくはないらしかった。が、鳥打帽《とりうちぼう》を阿
弥陀《あみだ》にしたまま、如丹と献酬《けんしゅう》を重ねては、不相変《あいかわら....