弦楽器[語句情報] »
弦楽器
「弦楽器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弦楽器の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
はいった扉を押すと、十球の全波受信機がキャッチしたサンフランシスコの放送音楽が、
弦楽器の見事なアンサンブルを繊細な一本の曲線に流して、京吉の足は途端に、リズミカ....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
な高音管楽器の音が、いい器械で竹針を用いれば適当に柔らげられ、一方ではまた低音の
弦楽器の音などがよほど正常の音色を出す事を知った。 年の暮れに余分な銭のあった....
「日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
、アフリカ、南洋のところどころに散在しているのが目につく。たとえばリュート類似の
弦楽器として概括さるべきものに、トルコのコプズ、ルーマニアのコブサ、またコブズ、....
「「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
対しても弾性的に反応するのでなければならないのである。 この手首の自由の問題は
弦楽器のボーイングに限らずその他のいろいろな技術の場合にも起こって来るからおもし....
「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」より 著者:寺田寅彦
い。 医者が姫君を診察するとき、心臓の鼓動をかたどるチンパニの音、脈搏を擬する
弦楽器のピッチカットもそんなにわざとらしくない。 モーリスの出現によって陰気な....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
配布される。そうして「雑の句」が季題の句と同等もしくは以上に活躍する。季題の句が
弦楽器であれば、雑の句はいろいろの管楽器ないし打楽器のようなものである。連俳を交....
「踊る線条」より 著者:寺田寅彦
気がする。 その他の曲にはなかなか複雑な仕組みのものもあったが、たとえば大小の
弦楽器が多くは大小の曲線の曲線的運動で現わされ真鍮管楽器が短い直線の自身に直角な....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
食事を置いていった。彼女をも室にはいらせなかったのである。 彼はクラリネットと
弦楽器とのための五重奏曲《カンテット》を一つ書いた。第一部は、青春の希望と欲望と....