弱弱しい[語句情報] » 弱弱しい

「弱弱しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弱弱しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
燃ゆる頬」より 著者:堀辰雄
でいて、その眼は真赤に充血していた。そして口許《くちもと》にはたえず少女のような弱弱しい微笑をちらつかせていた。私は何とはなしに、今のさっき見たばかりの一匹の蜜....
日を愛しむ」より 著者:外村繁
か虫の音は絶えた。先日、私はそれと気がつき、軽い感懐を催していた時、不意に、また弱弱しい虫の音が聞こえて来たものである。が、今日はいつまで耳を※《そばだ》ててい....
澪標」より 著者:外村繁
げたという。それでも私はどうにか肥立って行ったらしいが、色の白い、女の子のような弱弱しい子であったといわれる。しかしその頃の記憶は全くない。 私が数え年の四つ....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
れらを暗示したりしていた。その画家の娘は実に凄いほど色の白い、どこか肺病のような弱弱しい悩ましさを頬にもっていた。 母親はいつも父に、 「こんどの嫁入口はたい....