張番[語句情報] »
張番
「張番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
張番の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
にはいった。ずっと沖合《おきあい》へ出てから浮上した。 艇長《ていちょう》と見
張番とを、二人で、かわるがわるすることにした。はじめはサムが艇長で、ぼくが見
張番....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
極まって泣いていた。 「なア、三坊、お祖父さんと一緒に、日本の敵のやってくるのを
張番してやろうな」 「ウン、あの磯崎神社の傍の櫓なら、さっきよく見てきたよ。お祖....
「赤外線男」より 著者:海野十三
しさに、ダリア嬢はついそのような灯の下をくぐってしまったのだ。その場の光景は予て
張番をさせて置いた監視員によって、すっかり見とどけられてしまった。とうとう異常な....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
しまった。こんなに検事が怒った例を、大江山は過去に於て知らなかった。エトワールの
張番がどうしたというのだろう。パチノ墓地というのは何のことだろう? 彼は狐に鼻....
「火星探険」より 著者:海野十三
止するに決まっているんだ。そうなるのは今から約四日後のことだ。そうと分れば全員で
張番をしているにもあたらない。A組とB組と二つこしらえて交代制でやろう」 河合....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
見た。誰か外から、こっちをうかがっている者はいないかと思ったのであるが、外には、
張番の水夫が二人、とつぜん現れた帆村の方を、びっくりしてふりかえったばかりだった....
「火星兵団」より 著者:海野十三
の者が、こっちへすぐ報告して来るはずだ。なぜと言えば、千二の家は、ちゃんと警官が
張番をしているんだからな」
「なるほど」
「ところが、今はもう夜じゃないか。しか....
「怪塔王」より 著者:海野十三
は、そんなゆっくりした気持になれません。もしこんなことをしていることを怪塔王や見
張番にみつかっては、それっきりです。ですから、兵曹長をはやくはやくとせきたてて、....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
いよいよあの時刻が来ましたよ」 ダン艇長はいった。 それから二人は、石福海が
張番をしている監禁室へかけだしていった。 太刀川は、つまれたあき樽の中に、首を....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
坊は知るよしもなかった。 やがて中国人チンセイがよばれた。 チンセイは丁坊の
張番を命ぜられたのだ。十四五人の怪人は、もう用がすんだという顔つきで、大空魔艦の....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
。わざと迷児になんぞおなり遊ばして、可うござります、翌日は暗い内から婆々が店頭に
張番をして、芸妓さんとでも腕車で通って御覧じゃい、お望の蛸の足を放りつけて上げま....
「故郷」より 著者:井上紅梅
の用心をしなければならぬ。わたしの家には忙月が一人きりだから手廻りかね、祭器の見
張番に倅をよびたいと申出たので父はこれを許した。(この村の小作人は三つに分れてい....
「穴」より 著者:岡本綺堂
う。」 こうは言いながらも、ともかくもそれを実験するために、父はひと晩眠らずに
張番していた。それには八月だから都合がいい。残暑の折柄、涼みがてらに起きているこ....
「蟹満寺縁起」より 著者:岡本綺堂
こからもはいって来られないように、四方の戸をしっかりと閉め切って、夜の明けるまで
張番をして居ようかと思うが……。 翁 でも、あしたの晩もまた来るだろう。 嫗 あ....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
手に持った十三との間に挟まれながら、行員出入口から、銀行内に入って行った。本庄は
張番を命ぜられたので、暗い横町に立って居た。預った黒猫をしっかりと胸にかかえ、そ....