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強制力
「強制力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
強制力の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蜘蛛」より 著者:甲賀三郎
ろう。 そこでおれは右の方法に一つの改良をほどこした。それはBにたいしてなんら
強制力をもちいないことである。
強制力をもちいさえしなければ、もしやり損なったさい....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
の類でもない。単に世間が皆そうしているという事実だけではなくて、この事実が社会的
強制力を持っており、そして道徳的倫理的権威と、更にそれを承認することによる安易快....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
ていなくてはならないとされる。そう仮定することは、この場合の道徳が有つべき社会的
強制力、而も外部的な社会
強制力を合理化するために必要なのだ。かくて一つ一つの社会....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
に於て社会的に結果しなければおかない社会的効力なのではあるが、真理の普遍的な通用
強制力というもの以外にはあり得ない。真理が生活に役立つのも又はその他の効用を持つ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
動)。――処でこのようにして、衝動乃至衝動の遂行を抑圧するものは他でもない社会の
強制力であった。社会は自我を通じて、衝動を抑圧しそしてその抑圧された衝動が意識さ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
文化に対して、外部から、併し必ずしも人為的・政策的・にではないが、一つの統制力・
強制力・として作用せざるを得ないのである。ここでは統制は、主として社会による道徳....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
着する他ないだろう。ただ違う点は、一中の教育家先生達の代りに、社会の非常時道徳の
強制力が、国防精神教育を引き受けているという点だけである。 一中の先生の教育行....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
にも関らず吾々は聴覚が空間的であるかのように考え易い、それが空間表象が聴覚に致す
強制力を云い表わしている。単なる視覚や触覚は聴覚へこのような意味で干渉することは....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
弱い人間であるとは思っていないし、また思いたくもない。だから、私は、君らが何かの
強制力にたよるまえに、まず君ら自身の良心にたより、人間として、君らの最善をつくし....
「この握りめし」より 著者:岸田国士
つたい、こういう場合、警察が仲にはいると、どういう効果があるんです。僕の場合は、
強制力じや、どうしても駄目なんで、この宿の主人が、そう急ぐわけはないんだから、も....
「文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
たければしてもよい自由をもっているのだが、そうするわけにはゆかない。これが社会の
強制力である。 もっと極端な例をひくなら、私たちは今日穴居民族の姿をして生活す....