強度[語句情報] » 強度

「強度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

強度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
は不似合な山高帽子を丁寧《ていねい》に取って、煤《すす》けきったような鈍重な眼を強度の近眼鏡の後ろから覗かせながら、含羞《はにか》むように、 「ライプチッヒから....
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
態の本領であり、したがって「歓楽」の要諦《ようたい》である。しかしながら、媚態の強度は異性間の距離の接近するに従って減少するものではない。距離の接近はかえって媚....
第五氷河期」より 著者:海野十三
余震は頻々として、襲来した。いや、余震ではなく、新しい噴火や爆発が、ますます強度の地震を呼び迎えたのであった。 東京市民は、だんだんと事態の容易ならざるこ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
なくても、勘のいい記者たちには察知せられた。 博士が睨《にら》みつけている電界強度計の指針が、気のせいか微《かす》かに慄《ふる》えているようだ。 余震なき地震....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
この章で述べてきた諸発見の大部分は、我々の太陽系以外の天体に関するものであった。強度の望遠鏡が使用されるようになり、ことに分光器(一八五九年以後)の助けを得るよ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
採用されるに至った。 東亜の新秩序は、最終戦争に於て必勝を期するため、なるべく強度の統一が希望される。東亜諸民族の疑心暗鬼が除去されたならば、一日も速やかに少....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
、やや俯き加減に、物静かな足どりをはこんでゆく紳士がある。茶色のソフト帽子の下に強度の近眼鏡があって、その部厚なレンズの奥にキラリと光る小さな眼の行方は、ペイブ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
険で、兇悪きわまりない。しかし、僕の云う理由はすこぶる簡単なんだ。だいたい君が、強度の青酸中毒というものをあまり誇張して考えているからだよ。呼吸筋は恐らく瞬間に....
一坪館」より 著者:海野十三
だ。しかし、なんだかあぶないね、頭でっかちだからね」 「ところが、あれで安定度も強度もいいんだそうだ。ちゃんと試験がすんで、大丈夫だと折紙つきなんだ」 「よく君....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
との一致によりて堅く結ばれたる夫婦関係は、肉体の羈絆を脱した暁に於て、更に一層の強度を加える。二つの魂を包囲する愛の絆こそは、相互の発達を促す最大の刺戟であり、....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
更深く交際した。然るに永見は首尾よく陸軍の試験に合格したが、二葉亭はその頃からの強度の近視眼のため不合格となった。(永見はその後参謀部の有数な秀才と歌われていた....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
が行なわれようとするときヒステリックな痙攣状態を引き起こし、それがまたあるときは強度な苦痛を伴うものである。あらゆるものがさような結論への材料である。――彼女の....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
日本アルプスの槍ヶ嶽から、穂高、野口五郎の連峰を眼に浮べるのである。彼賀川市長は強度の不時症乱視患者である。彼はよく美人に注意して顔の研究をするが、彼の眼に映る....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
ゆるせないというような様子ばかりして、ほんとに変な男になっていました。 医者は強度の神経衰弱だと云います。睡眠剤の力を借りなければ眠れぬ夜がつづきました。 ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ポレオン時代の縦隊戦術は兵力の梯次的配置により戦闘力の靭強性を増加し、且つ側面の強度を増せるため自然、後者を有利とすること多し。 爾後、火器の発達により正面....